2009年06月02日

2009/6/1読売 内戦25年の傷跡

内戦25年の傷跡
読売 2009/6/1
http://www.yomiuri.co.jp/zoomup/zo_090601_01.htm?from=yoltop
スリランカで、約25年に及ぶ内戦が終わった。だが、国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、北部バブニアでは26万人以上が避難民キャンプで暮らす。反政府武装組織タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)が最後まで人間の盾として利用した避難民には、多くの子供が含まれ、戦場から逃れた後も体や心の傷は癒えていない。
 キャンプを訪問した5月26日、薬や生活用品の配給を待つ長蛇の列ができていた。窓口は一つしかなく、周囲には体調を崩して列に並ぶことの出来ない子供たちの姿があった。
 LTTE最後の拠点だった激戦地ムライティブから逃れてきた少年は、深刻な栄養失調に陥っていた。やせ細って肩甲骨は飛び出し、腕は肘など関節の方が太い。体が食べ物を受けつけず、水で命をつないでいるという。
 炎天下、薬をもらうため5時間並んだ少女は、発熱でぐったりとゴザに横たわったまま、意識を失った。母親は「病院に連れて行きたいが、許可が出ない」と途方に暮れた。
 土の上に並ぶ無数の白いテントは、真新しい有刺鉄線で囲まれ、銃を持った武装警官が監視する。キャンプの外に自由に出ることは許されない。避難時の混乱で親と生き別れた子供も多いが、安否もわからぬ状態が続く。
 現地で支援活動を展開する国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」の山本俊輔さんは「ほとんどの子供たちが悲惨な光景を目の当たりにし、心に深い傷を負った。物資の支援と同時に精神的なケアも重要だ」と話す。
 戦場となった村や森では、軍や国際NGOなどが約16万個の地雷を除去したが、まだ多数の地雷が埋まったまま。長期にわたった戦争の爪跡は深い。
写真と文・尾崎孝
posted by LMB at 12:32| Comment(0) | スリランカ内戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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