2009年06月09日

2009/6/8 MSF スリランカ:緊急対応コーディネーター、ローレン・クーニーとのインタビュー(6月2日付)

スリランカ:緊急対応コーディネーター、ローレン・クーニーとのインタビュー(6月2日付)
国境なき医師団 2009/6/8
http://www.msf.or.jp/news/2009/06/1848.php
私たちは、バブニヤ地域に避難してきた人びとが最初に到着する検問所で活動しました。大勢の人が到着したこの時期、1日に16時間活動して約150人から200人の患者を治療していました。患者はそれで全てという訳ではなく、トリアージ(治療の優先順位を決める医学的ふるいわけ)をした上で、その場で治療を受けた人の数です。
傷を負い、本当に恐ろしい状況や出来事を生き抜いてきたと告白する人びとを目の当たりにするのはとてもつらいことでした。皆自分の身がどうなるのかわからないまま、怯えた様子で到着します。ひどい傷や非常に大きな傷を負っていたり、骨折している患者もいました。ある16才の少女は、地雷を踏んで脚の下部を吹き飛ばされていました。本当に筆舌に尽くしがたい、対処しきれないほどの状況です。緊急対応の経験が豊富なスタッフが多いのですが、それでも今回のように大規模な人びとの移動やその心痛の深さは、私たち全員にとってこれまでの経験でも最悪の部類に入ります。
病院で活動するチームは、まさに昼夜を問わず活動していました。スリランカ保健省のチームとMSFのチームが、最も急を要する症例に対応するため24時間活動していたのです。言うまでもなくこの他にも直ちに命にかかわるわけではないため処置を後回しにした患者が大勢います。彼らの治療も必要であるため、現在でもチームは極めて長時間の活動を続けています。
さまざまな優先事項が重なっていますが、至急優先すべきなのはあらゆるレベルでの緊急ニーズに対応することだと思います。病院レベルでは、MSFの仮設病院など病院を増設してこの地方の大幅な人口増加に対処できなければなりません。また、バブニヤ病院などの保健省が運営する病院も大幅な人口増加に対処しなければならず、病院レベルでの治療を必要とする大勢の人びとのために、二次医療を提供できる能力を備えることが真の優先課題となっています。避難民キャンプでは、緊急対応のできる一次医療が必要とされています。そのために保健省がキャンプの中に診療所を設置し大勢の医師や看護師が治療にあたっていますが、こうしたサービスをできる限り早急に増強する必要があります。
診療所や基幹となる医療施設を設置するというしっかりとした計画は存在し、その一部は既に実施されています。しかし、当面のニーズに対応するための緊急サービスも必要なのです。これには基礎医療、医療サービス、そして基礎的な外傷治療が含まれます。
また、これらすべての根底には、キャンプ内の水・衛生設備や衛生状態を良好に保つという課題があります。キャンプ内は過密状態で大勢の人びとが共同生活をしており、感染症の広がる危険性が非常に高いため、これも重要な優先事項です。
しかし、さらに重要な項目として、心理ケアサービスをすぐに始める必要があります。多くの人びとが心的外傷を負っており、高度な精神科医療やカウンセリングが必要であろう個々の症例に対処するだけでなく、自分たちの身に起きたことを話し合うために、グループ療法にも取り組まなければなりません。
posted by LMB at 03:42| Comment(0) | スリランカ内戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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