2009年06月10日

2009/6/9 MSF スリランカ:バブニヤで、戦闘による負傷患者の術後ケアとリハビリを継続

スリランカ:バブニヤで、戦闘による負傷患者の術後ケアとリハビリを継続
国境なき医師団 2009/6/9
http://www.msf.or.jp/news/2009/06/1851.php
スリランカ北部の内戦が激化していた今年1月8日、18才のラマチャンドラは戦闘の中で負傷し、バンニの病院で切断手術を受けた。その8日後、彼女は赤十字国際委員会(ICRC)の救急車でバブニヤの中核病院に搬送された。若くして左手と左脚、そして右脚の半分を失った彼女は、術後ケアと理学療法を受けなければ、一生寝たきりになってしまう。
ラマチャンドラは、現在、スリランカ北部のバブニヤに近い、プムパイマドゥ・アーユルヴェーダ病院に入院している。この地域にある他の病院は患者で一杯であり、それと比べると、プムパイマドゥ病院は小さな天国のようである。ここには床にマットを敷いて寝ている負傷患者はいない。玄関先で救急車が渋滞を起こすこともない。ベッドのそばには、NGOのハンディキャップ・インターナショナルから寄贈された沢山の車椅子と松葉杖が置かれている。入院患者の30人以上は切断術を1回以上受けており、他の25人は麻痺患者である。最大で200人の患者が、ここで小規模な手術と理学療法を含む術後ケアを受けている。
MSF緊急援助チームの医師は語る。「バブニヤ病院が過密状態にあるため、保健省がアーユルヴェーダ病院に術後ケアユニットを開設しました。国境なき医師団(MSF)は、5月初めからこのユニットを支援しています。ここは、小規模な手術や日常的な包帯の交換からリハビリまで、戦闘による負傷患者が必要とする医療ケアをすべて受けられる別空間です。」
理学療法士が、包帯でラマチャンドラの手首を松葉杖に固定する。ラマチャンドラは、ゆっくりと立ち上がり、歩き始める。MSF、保健省の医師と看護師、および赤十字社のボランティアは、6つの仮設建物に収容されている患者を静かにひとりずつ診て回る。ほとんどの患者は、いくつもの傷に巻いた包帯を定期的に交換しなければならない。病院の小さな部屋では、MSFの外科医と麻酔科医が皮膚移植や創縫合などの外科処置を行っている。
年配の女性が、松葉杖を使ってひとりで立ち上がろうとして転び、大声で泣き出した。精神的に疲れ果てた患者にとっては再び歩こうとするだけでも膨大なエネルギーが必要なのだ。隣のベッドでは、ティーンエイジャーの少女たちがおしゃべりを始めた。その一人、アガンサ(17才)の両足は、ひざ上で切断されている。
14才の少女の患者は、理学療法士が歩くように励ますと、微笑んだ。理学療法士は、彼女を車椅子から立ち上がらせようと、小さなひざを押さえながら、「彼女は1ヵ月で歩けるようになります」と言う。少女は、訓練の間は終始笑顔だったが、理学療法士が行ってしまうと、取り乱した母親が見守る中、泣いて痛みを訴えた。「この子が立ち上がるのは5ヵ月ぶりのことです。病院やキャンプには、彼女のように術後ケアと理学療法を必要としている患者が多くいます。」と理学療法士は説明する。
posted by LMB at 21:02| Comment(0) | スリランカ内戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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