2009年06月19日

2009/6/19毎日 パキスタン:スワート地区 大虐殺、餓死寸前、数十万人閉じこめられ−−避難民が証言

パキスタン:スワート地区 大虐殺、餓死寸前、数十万人閉じこめられ−−避難民が証言
毎日 2009/6/19
http://mainichi.jp/select/world/news/20090619ddm007030036000c.html
◇「動くもの、すべて標的」
 【ベシャン(パキスタン北西辺境州)栗田慎一】「撃つな」を示す白旗を掲げた乗用車が、パキスタン北部の山間の町ベシャンに押し寄せている。激しい戦闘が続く北西辺境州スワート地区マタから決死の思いで逃れてきた人たちだ。「数十万人が戦闘地域に閉じ込められている」「市民ばかりが死んでいる」と証言し、「政府軍も武装勢力も市民の命を無視している」と訴えた。和平協定破棄で始まった同地区での戦闘は18日で1カ月半。住民は怒りと絶望感を深めている。
 「スワートではジェノサイド(大虐殺)が起きている」。17日、自宅から約50キロのベシャンに約10時間かけてたどり着いた男性(26)は声を震わせた。
 男性はスワートの主要都市ミンゴラの北にあるマタから来た。政府軍が人口約60万人のマタ全域に外出禁止令を出しているため、15日深夜に村人5人でひそかに徒歩で出発。6時間かけて山を越え、ベシャンへ向かう乗用車に飛び乗った。
 峡谷を縫う悪路の約4時間は、政府軍と武装勢力の双方から攻撃される恐れがある。このため、地域住民たちは乗用車に白旗を掲げているのだ。
 男性は「牛のエサの草を刈るため外に出たいとこが射殺された。隣の家は3日前に爆撃され、6歳と4歳の男の子が死んだ」と訴えた。マタでは戦闘開始から水も電気も電話も止まったままで、「家族7人は餓死寸前」と語り、食料を買い込んで自宅に戻ると言った。
 政府は5月4日に掃討作戦を開始するにあたり、スワート地区住民に避難勧告を出したとしている。しかし、ベシャンに逃れたマタの住民たちは、「戦闘は突然始まった」と口をそろえた。
 大量の食料をワゴン車内に詰め込んでマタに戻る途中の男性4人は、「動くものはすべてが標的にされている。町中には遺体が転がったままで、そのほとんどが市民だ」と憤り、「国際社会はパキスタンの状況をどう見ているのか」と記者に問いかけた。
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 ■ことば
 ◇スワート地区
 南部のミンゴラ、中部のマタ、北部地域の3ブロックに分かれる。マタは現在も戦闘が続いており、政府軍は「住民保護」の観点から外出を禁じているとしている。政府が今月上旬に「制圧した」と発表したミンゴラも戦闘が散発している。北部は戦闘が終息している。
posted by LMB at 07:28| Comment(0) | パキスタン難民 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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