2009年05月30日

2009/5/29毎日 スリランカ:内戦終結10日 「国王」と呼ばれ始めた大統領、欧米・国連と「対立」

スリランカ:内戦終結10日 「国王」と呼ばれ始めた大統領、欧米・国連と「対立」
毎日 2009/5/29
http://mainichi.jp/select/world/news/20090529ddm007030079000c.html
 スリランカで25年余り続いた少数派タミル人の反政府武装組織「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)との内戦に勝利したラジャパクサ大統領が、多数派シンハラ人の間で「国王」と呼ばれるなど権威を高めている。国連や欧米諸国とのあつれきも目立ち、内戦後の課題となっている国民和解や避難民支援への影響が懸念されている。【コロンボ栗田慎一】
 「Long Live Our King!(国王、万歳!)」。LTTEを完全制圧した19日以降、地元各紙にはラジャパクサ大統領の「偉業」をたたえる全面カラー広告が掲載されている。最大都市コロンボから中部キャンディに延びる街道には、高さ15メートルの巨大な大統領の人形も設置された。
 「国王」の呼び名は、キャンディを拠点に置いたシンハラ系最後の王朝「キャンディ王国」を意識したものだ。2400年続いた王朝は1815年、英国に滅ぼされ、シンハラ人の反英感情を決定づけた。英国は植民地時代、対シンハラ人勢力の盾として、インド南部からタミル人を連れてきたとされる。
 シンハラ人の地元記者は「大統領はLTTEの背後に、旧宗主国の姿を見ていた」と語る。大統領は今回、200年前に王国を滅ぼした英国に復讐(ふくしゅう)を果たした、というわけだ。地元運転手は「来年予定の総選挙や大統領選を前倒しすれば、ラジャパクサ氏が圧勝する」と予測した。
 さらに政府は、LTTEへの軍事攻撃を「人道危機」と英米とともに批判した国連にも、同じ対立構図を当てはめた。国連の潘基文(バンギムン)事務総長がスリランカを初訪問し、避難民キャンプなどを視察した23日、政府は大統領との会談場所をキャンディの大統領別邸に設定した。これに対し、国連側は会談後の事務総長の会見場所を、キャンディ中心部にある英植民地時代の知事公舎だった「クイーンズ・ホテル」とし、対抗心を見せつけた。
 ◇「しこり」避難民に影響
 対立のしこりは、避難民約27万人が収容されている北部地域のキャンプにも深刻な影響を投げかけている。国際援助機関の職員は「キャンプは政府軍が完全管理し、支援活動が制限され続けている。その傾向は日に日に高まり、十分な支援活動ができない」と訴える。
 記者が取材した北部最大のマニク・キャンプでは、水や食糧が不足し、銃武装した兵士が監視しているため、避難民は「日常会話」すらままならない状況だった。
 国連はキャンプの管理を軍から民間に移行させるよう求めているが、政府軍関係者は「国連の指揮下で活動している支援機関は、英米などを拠点にしている」と警戒感を隠さない。また、軍幹部が「政治的な発言」をするケースが増え、政権内での影響力の高まりを印象づけている。
 内戦中に「弾圧」を受け、インド南部に逃れたタミル人記者は「スリランカが国際社会から孤立していけば、ミャンマーや北朝鮮のような独裁色の強い国になりかねない」と警告する。
 ◇復興主導、模索する日本
 「平和貢献」のモデルケースとしてスリランカ和平に積極関与してきた日本政府は、対話ではなく武力によって内戦が終結したことに困惑の色を隠せない。
 日本は03年、東京でスリランカ復興支援国際会議を開催、和平進展を条件に4年間で45億ドルの支援を取りまとめた。また、LTTE支配地域でもODA(政府開発援助)で病院を建てるなど、平和定着の努力を続けてきた。しかし、交渉による和平実現は幻に終わり、タミル人に同情的な欧米の人権団体などからは、「日本はスリランカ政府寄り」と批判を浴びた。
 同国の平和構築を担当する明石康・日本政府代表は「軍事的解決に終わったことは大変不幸なことだ。しかし(日本の手法は)間違っていない」と振り返る。外務省南西アジア課の進藤雄介課長は、今後はスリランカの民族和解や避難民の再定住、地雷除去が必要とし、「復興支援のイニシアチブを取れるのは、同国と良好な関係を保つ日本しかない」と強調する。
 日本政府は、スリランカと同様に、アフガニスタン、パキスタンに関しても復興支援に向けた国際会合を開催してきた。だが、アフガン、パキスタンとも治安が悪化しており、思惑通りに進んでいない。スリランカのケースを教訓に、「紛争地での平和定着」をどのように実現していくか真価が問われそうだ。【佐藤賢二郎】
 ◇責任の一端、国際社会にも−−スリランカ研究者・中村尚司さん
 スリランカの内戦を交渉で解決できる機会はこれまでに何度もあった。02年以降の政府とLTTEの和平交渉で、連邦制の導入による和平の可能性が生まれたが、方針を巡り大統領と首相が対立して頓挫した。04年末のインド洋大津波直後にも、シンハラ人、タミル人が互いに助け合い、復興協力の機運が高まったが、シンハラ人側の反発などで和平は進まなかった。
 うまくいきそうになると、政府側で「譲歩しすぎ」と反対の声が上がったり、LTTE側から政府側に寝返る者が出たりした。スリランカ内戦の問題は、プレーヤー(国内の政党、組織など)も外野(海外の関係者)も多く、まとまらなかった。多くの人命が失われた責任の一端は、国際社会にもある。
 タミル人地域への分権など過去の政府の約束は実行されず、公務員になるのも難しいなど、現実にはタミル人がLTTEに頼るしかない状況もあった。アパルトヘイト後の南アフリカでの黒人と白人の和解プロセスなどを見ると、当事者同士の徹底的な話し合いが最重要と感じる。内戦終結の今を最大の機会ととらえ、真の和解に向け、内外の関係者が徹底的に話し合うしかない。(龍谷大研究フェロー)【聞き手・服部正法】
 ◇まん延するタミル人「差別」−−スリランカ事情に詳しい、清水研さん
 戦闘での市民の犠牲は今年1月以降だけでも6000人という。国際社会の懸念を無視した政府側の姿勢は、形を変え市民生活に影響していくのではないか。
 英国から独立後、タミル人は言語や教育などで差別を受けてきた。タミル語も公用語だが、シンハラ語を話さないと政府支配地域の南部では「生きていけない」現状がある。かつてはタミル人の政党が中央勢力と政治的に交渉したが徒労に終わり、LTTEが生まれた。ただ一般タミル人はLTTEの軍事路線には否定的で、シンハラ人もそれは分かっていた。
 05年のラジャパクサ政権誕生以降、民族問題が変質。「LTTEはテロリスト」と単純化し、「タミル人はみなLTTE支持者」との空気がまん延した。タミル人を狙った誘拐、殺害事件や、記者と知識人への実質的な言論統制もある。
 最大級の援助国である日本は発言力があるはずだ。スリランカ政府に対し、人権状況改善のほか、▽真のタミル人の代表も選ばれる公正な選挙実施▽地方分権を定めた第13次憲法修正の実行−−などを求めていくべきだ。日本の市民社会が、現地の人権・市民団体を支えることも重要だ。(開発援助の事業調査を手がける「ビコーズ・インスチチュート」ディレクター)【聞き手・花岡洋二】
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2009年05月28日

2009/5/27 CNN 住民6万7千人以上が首都から逃亡、戦闘激化で ソマリア

住民6万7千人以上が首都から逃亡、戦闘激化で ソマリア
CNN 2009/5/27
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200905270015.html
(CNN) イスラム系反政府武装勢力と暫定政府軍の戦闘が5月に入って激化するアフリカ東部のソマリア情勢で、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は26日、今月8日以降、首都モガディシオを逃れた避難民は6万7000人以上に達したと報告した。
首都北西部のアフグーエ町へ難を逃れているもので、同町には既に40万人以上が押し寄せ、劣悪な条件での生活を強いられている。世界食糧計画(WFP)によると、食糧不足は深刻だという。子供の病気も多い。
武装勢力は、同国南部を支配する「シャバブ」と「ヘズブ・イスラム」などで、共闘してモガディシオなどを攻撃。住民多数が死傷している。シャバブは最近、首都の大統領府にまで進軍していた。米政府は、シャバブには国際テロ組織アルカイダが浸透しているとしてテロ組織に指定している。
この中で、ソマリアのアフメド暫定政府大統領は25日、内乱を沈静化するため国際社会に対し軍事介入を求めている。大統領はこの中で、武装勢力には外国人戦闘員が加担しているとし、戦闘を止めなければ、ソマリアは「新たなイラクやアフガニスタンに化す」とも主張した。
同国では1990年代初期から、政府と反政府武装勢力の衝突や軍閥間の抗争が長引き、ほぼ無政府状態にある。また、同国沿岸部では武装勢力の関与も指摘される海賊事件が多発している。
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2009/5/27 HRW スリランカ:国連人権理事会の決議は、民間人の悲劇を見捨てる内容

スリランカ:国連人権理事会の決議は、民間人の悲劇を見捨てる内容
Human Rights Watch 2009/5/27
http://www.hrw.org/ja/news/2009/05/27
(ジュネーブ)−国連人権理事会が5月27日に採択したスリランカに関する決議は、最近の戦闘の際に行なわれたとされる人権侵害や、その他の人権保護の懸念に対し、国際的な事実調査を要求する声を無視した大変残念な内容である、と本日ヒューマン・ライツ・ウォッチは述べた。同理事会は、スリランカ政府軍がタミル・イーラム・解放のトラ(LTTE)に軍事的勝利をおさめた1週間後の2009年5月26日と27日に、スリランカにおける人権状況に関する特別会期を開催した。
「人権理事会は、政府の収容所内で無期限の拘禁に直面している、数十万の人々への懸念さえ示さなかった。」と、ヒューマン・ライツ・ウォッチのジュネーブ アドボカシーディレクター ジュリエット・デ・リヴェロは述べた。「理事会は緊急の必要性を無視し、人権保護を促進する重要な機会を無駄にした。」
決議は支持29、反対12、棄権6で採択されたが、概してスリランカ政府の現在の政策を称賛するものであり、LTTEによる人権侵害のみに焦点をあて、政府軍による重大な人権及び人道法違反の疑いには触れていない。
「国連人権理事会の過半数が、民間人に対する無差別砲撃を繰り返した政府の称賛に焦点をあてたことに、大いに失望している。」とデ・リヴェロは述べた。「これらの国々は、スリランカ政府が聞き入れるべきである、国内避難民化した民間人へのアクセスを確保し、人権を保護すべきであるとのメッセージを阻止したことで、理事会の目的そのものに傷をつけた。」
中国、南アフリカ、ウルグアイを含む理事国の過半数は、被害者に対する説明責任を果たす事や、法の正義をもたらすべき、との国連人権高等弁務官ナヴィ・ピレー(Navi Pillay)の要求を無視した。そればかりか、採択された決議は、内政不干渉の原則を再確認するものであり、人権理事会にとっては後退である、とヒューマン・ライツ・ウォッチは述べた。
ピレーは、特別会期のなかで、最近の戦闘における国際人権及び人道法の違反行為に関する、独立した国際的な事実調査を求めた。国連は、7000名を超える民間人が、2009年1月下旬以降殺害された、と推計している。
「戦闘地域から逃れてきた、恐怖におびえ痩せ衰えた女性・男性・子どもの姿は、私たちみなの記憶に刻み込まれるべきである。」と、ピレーは述べた。「そういった記憶が、私たちを行動に駆り立てるにちがいない。」
否決された決議案は、政府軍とLTTE両陣営による人権侵害を非難し、人道援助団体への全面的な協力と、民間人と国内避難民の保護をスリランカ政府に強く求め、メディアの自由を順守し、ジャーナリストや人権保護活動家に対する襲撃を捜査するよう要請するものであった。又、国連人権高等弁務官に対し、現地の状況を常に理事会に報告するよう求めていた。
ヒューマン・ライツ・ウォッチは、アルゼンチン、ボスニア-ヘルツェゴビナ、カナダ、チリ、フランス、ドイツ、イタリア、モーリシャス、メキシコ、オランダ、スロベニア、スロバキア、韓国、スイス、ウクライナ、ウルグアイ、イギリスの17の特別会期を招集した理事国により提案された、より強い内容の決議案の採択を、ブラジル、キューバ、インド、パキスタンがリードして妨げた、と述べた。
ヒューマン・ライツ・ウォッチは、特にアルゼンチン、チリ、チェコ共和国、モーリシャス、メキシコ、スイスが、強い内容の決議案採択のために尽力した、と称賛している。
「これらの国々は、人権に関する緊急事態に関して効果的に対応するという、理事会のマンデートを守るため、度重なる交渉を行なった」、とリヴェロは述べた。「彼らが過半数の国々に支持されなかったことは遺憾である。」
先日のスリランカでの潘基文(Ban Ki-moon)国連事務総長の発言は、強い内容の決議の採択を、遺憾にも遠ざけてしまった、とヒューマン・ライツ・ウォッチは述べた。潘事務総長は、スリランカ政府は「できる限りの行動」をとっており、「多大な努力」を重ねていると公式に称賛し、過去何度も破られてきた「支援を必要とする民間人への人道的アクセスを確保する」との政府の約束を受け入れた。
潘事務総長は、国連人道問題担当事務次長ジョン・ホームズ(John Holmes)が、4月にスリランカでの戦闘は「bloodbath(大量殺りく)」となりうる、と警告した際の、強い言葉からも距離を置いた。また、ピレー高等弁務官のように、国際的な事実調査を推し進める事もなかった。
「潘国連事務総長にも、スリランカに関して国連人権理事会が残念な成果しかあげられなかった事への連帯責任がある。」と、デ・リヴェロは述べた。「今回の決議により、重要な人権問題に対し、明確な立場をとれるかどうかの国連機関への信頼性が、更なる危機にさらされることになるだろう。」
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2009/5/20 swissinfo スイス スリランカの武力紛争終結を歓迎

スイス スリランカの武力紛争終結を歓迎
2009/5/20 swissinfo
スイス連邦政府はスリランカ北部で続いていた武力紛争の終結に歓迎の意を表明した。現地の状況はスイスにも影響し、2009年にはスリランカからの難民が増加すると予想されている。スイス難民援助機関は、当面スリランカからの難民に対する受け入れ拒否を中止するよう要請している。
スイス政府は5月19日、スリランカ北部での武力紛争に終止符が打たれたことを歓迎するとともに、「スイスは数十年に及ぶ紛争が無数の人々の命を奪い、大勢の国内難民の生活の基盤を奪ったたことを非常に残念に思う」と発表し、スリランカ国内における政治的な対話を求めた。
難民申請増加の見込み
 スリランカでは1983年から内戦が続いており、これまでに7万人以上がその犠牲となった。戦火を逃れた難民の中には、スイスに安息の地を求めた人も多い。連邦司法警察省移民局 ( BFM/ODM ) 広報官のヨナス・モンターニ氏によると、スイスに住むスリランカ出身者は2008年末の時点で2万7721人だった。
 スリランカ出身者の難民申請は、ここ数年で明らかに増加した。2006年の申請数は328件だったが2007年には618件に、そして2008年には1262件まで増えた。スイス政府によると、2009年にはさらなる増加が見込まれている。連邦両議会の外交委員会は、当分の間、タミール人の難民申請を拒否しないように要求する動議を提出したが、スイス政府はこれを退けた。
 連邦移民局によると、スリランカからスイスへ避難してくる人々の数はこれまでと同じかもしくはやや増加の傾向にある。申請は現在でもすべて個々に審査されており、スリランカ北部の紛争地帯に送り返される人々はいないということだ。
「しかし、状況が安定しているコロンボ周辺や南部ですでに社会のネットワークを持っている人などは送還される可能性も考えられる」
 とモンターニ氏。そのため、受け入れ拒否や本国送還を全面的に中止することはなく、これからも個々にケースを審査していく予定だという。
 一方、スイス難民援助機関 ( SFH/OSAR ) はコミュニケの中で、これからタミール人に対する大規模な報復行動が起こる可能性があるため、難民の受け入れを拒否しないようスイス当局に要求した。また、連邦国民議会外交委員会はスリランカ北部の深刻な人道状況を理由に、緊急援助として500万フラン ( 約4億3000万円 ) を投入するようスイス政府に要請することにした。
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2009/5/28AFP 国連人権理、スリランカ政府の決議案を採択 欧米案退け


5月28日 AFP】スリランカ内戦の終結を受けて開かれた国連人権理事会(UN Human Rights Council)の特別会合は27日、スリランカ政府と反政府勢力双方による人権侵害に関し調査を求める欧米諸国と、アジア諸国の溝が埋まらないまま、アジアなどが支援したスリランカ政府の決議案を採択した・・・・・
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2009/5/28河北 スリランカ政府擁護の決議採択 国連人権理、NGO反発

スリランカ政府擁護の決議採択 国連人権理、NGO反発
河北 2009/5/28
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/05/2009052801000187.htm
【ジュネーブ28日共同】国連人権理事会は27日まで2日間開かれた、スリランカ情勢に関する特別会合で、同国政府を擁護する決議案を発展途上国主体の賛成多数で可決した。
 欧州連合(EU)などが提案した、長期の内戦で多数の人命が失われたことを「厳しく非難」する決議案は採決すら阻まれた。ヒューマン・ライツ・ウオッチなど国際非政府組織(NGO)はこの結果に強く反発。途上国の人権状況に甘い同理事会の弱点が露呈した。
 特別会合はEUが主導して開催にこぎつけたが、途上国ペースの審議に終始。土壇場に戦争犯罪や人権侵害への「懸念」を盛り込んだ修正案をドイツが提出したが、同案の審議を拒否するキューバの動議が可決され、修正案は採決すらできないまま退けられた。
 スリランカとの2国間関係を重視する日本は、この動議には反対票を投じたが、途上国側決議案には反対せず「棄権」に回った。
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2009/5/27AFP【ジャパン・プラットフォーム】スリランカ避難民支援を拡大します


ジャパン・プラットフォーム】
特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム(JPF、千代田区大手町)は、昨今のスリランカ情勢の変化に際して、これまで展開していた避難民への支援を拡大することを決定しました。
北部のLTTE(タミル・イーラム解放のトラ)根拠地に対する政府軍の大規模攻勢が4月後半から始まったのを機に、北部紛争地域からの避難民が急速に増大し、現在29万人近くに達しています。政府側がLTTEの完全制圧を宣言する中でも、急激に増えた避難民は劣悪な環境に置かれており、水、食料、生活物資といった生存に直接関わる支援が早急に求められています。
2009年2月よりJPFメンバー団体のセーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)がワウニア周辺の避難民キャンプにおいて衛生キットや栄養補助食、リクリエーションキットなどの物資を配布し、臨時学習施設の設置を実施してきました。
現地情勢の悪化に伴い、これまでにJPFメンバーの5団体が追加支援を計画しています。その内の多くが既に支援活動のために調査を終えており、調査結果に基づき事業を形成し、5月末から6月にかけて事業活動を開始する予定です。
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2009/5/27毎日 スリランカ:避難民キャンプ 「いつここを出られるのか」

スリランカ:避難民キャンプ 「いつここを出られるのか」
毎日 2009/5/27
http://mainichi.jp/select/world/news/20090527ddm007030170000c.html
 ◇「LTTE関与」疑われ、自由制限される人も−−
 【マニク(スリランカ北部)栗田慎一】25年余り続いた内戦が終結したスリランカで、最大の避難民キャンプがある北部バブニア郊外のマニクに26日入った。反政府武装組織「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)が最後まで抵抗した北東部の海岸線で「人間の盾」とされていた人々が続々と押し寄せ、その数は26万人以上に。水や食糧が不足する劣悪な環境に加え、LTTEとの関係を疑われて外出が認められないケースもあり、避難民たちは先の見えない不安な生活を強いられていた。
 ジャングルを伐採してできた赤土の上に白色のテント群が並ぶ。前日の雨で地面がぬかるみ、無数のハエが顔にまとわり付いた。
 「いつここを出られるのか分からない」。高さ150センチの鉄条網を握り締めたラセティさん(70)は北部のキリノチから会いに来ためい(31)を前に泣いた。ラセティさんの孫がLTTEメンバーだったため政府軍にLTTEとの関連を疑われ、自由を制限されている。
 水をもらう長蛇の列に並んでいた女性のサミラさん(24)は、2歳の娘とともに「盾」となった。夫は5年前、「1家族1人」を兵士として参加させるよう求めたLTTEに従った。「今、夫がどこにいるのかも分からない」とサミラさんは取り乱す。
 「この子にミルクをください」。生後間もない長女を抱いて地面に座り込んでいたタミルバーニさん(22)が懇願した。LTTEとともに立てこもった海岸線の粗末なテントの中で、政府軍に事実上制圧される2日前に出産した。だが、極度の緊張の中にあったタミルバーニさんは十分な母乳が出ない。夫は政府軍の「更生施設」に収容され、連絡がつかないという。
 また、5年前に地雷で左脚ひざ下を失ったカンダスアーミさん(40)は政府系の地雷撤去機関の職員だった。「毎日のように地雷被害の報告を受けていた」と話す。ただ、地雷で体の自由と収入を失った後、「生活支援をしてくれたのはLTTEだった」と語り、最後まで「人間の盾」として従った理由を語った。
 劣悪なキャンプの現状について、政府軍広報官は「内戦が終わった直後の暫定的な措置」と説明する。これに対し、国際援助機関のある職員は「ここは事実上、強制的な収容施設になっている」と指摘する。
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 ■ことば
 ◇タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)
 スリランカで多数派のシンハラ人(主に仏教徒)に反発し、武力闘争を展開してきた少数派民族タミル人(主にヒンズー教徒)の組織。イーラムはタミル語でスリランカの呼称。国旗のライオンに対抗してトラを名乗る。83年に内戦に突入し、タミル人が多く住む北部と東部を実効支配したが、国軍が今月、北東部に追い詰め制圧した。
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2009年05月26日

2009/5/25毎日 From:スリランカ 民族和解に高い壁

From:スリランカ 民族和解に高い壁
毎日 2009/5/25
http://mainichi.jp/select/world/news/20090525ddm007070107000c.html
 「欧米諸国は二重基準を平気で押し付けてくる。いつまで宗主国を気取ってるんだ」。スリランカの主要都市コロンボの食堂。地元記者が怒ると、同僚の記者が「批判しすぎると米国が牛耳っている国際通貨基金(IMF)のローンを借りられなくなる」となだめた。結局、世界の支配構造は19世紀以降も大して変わっていないとの見解で2人は一致したが、この感覚が今のコロンボ市内を覆っている「常識」だ。
 スリランカは英国の植民地時代、インド南部からタミル人が使役農民として連れてこられたことで、民族対立の種がまかれた。多数派シンハラ人には、英国などが反政府武装組織「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)寄りだと映っている。また、「二重基準」とは、米国の対テロ戦争で多くの市民が犠牲となっているのに、「どこの国が停戦を求めているのだ」(アベイワルダナ・メディア情報相)という素朴な問いかけだ。
 スリランカ政府にとって、LTTEとの戦いは「対テロ戦争」そのものだった。米国もLTTEをテロ組織に指定していた。米国の支援を受けたパキスタンでは、武装勢力掃討が内戦へと発展しつつあり、スリランカの10倍の避難民が出ている。なのにどの国も国連安保理や国連人権委で討議しろとは言わない。政府が、欧米諸国や人権団体の非難を無視した最大の理由がここにある。
 ただ、スリランカ側が二重基準を言い出せば、LTTE攻撃で無数の市民に犠牲を出した自らの「戦争犯罪」にふたをしようとしているとのそしりは免れない。気になるのは、他国の非難がスリランカ政府をさらに硬化させ、世界を挑発するような「構想」が議論されていることだ。
 それは、北部地域に分離壁で囲った自治都市を3カ所程度造営し、タミル人が暴動を起こさないよう管理する構想だ。イスラエルの対パレスチナ封じ込めをほうふつさせる発想の源には、イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザ攻撃で多数の民間人が死傷したにもかかわらず、国際社会は黙認したとの分析がある。
 内戦中にタミル人への人権侵害を告発してきたある国会議員は「今はメディアに会えない。政府批判は即、生死に直結する」と電話口で声を潜めた。ラジャパクサ大統領が19日の勝利演説で民族和解を呼びかけたが、タミル人社会は逆に粛清の恐怖に脅えている。
 国連が「人道危機」と呼んだスリランカ内戦。LTTEの失敗は、今年1月以降、政府の降伏要求を拒否し続け、市民の犠牲を増やす結果につながったことだ。政府の過ちは、武力ですべてを封じ込めたことで、社会に「力」を過信する風潮を生んだことだ。国際社会が反省すべき点は、スリランカ政府を居直らせた「矛盾」を直視していないことだ。【コロンボ栗田慎一】
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2009/5/25 HRW 国連人権理事会:スリランカに関する特別会期は、国内避難民を焦点にすべき

国連人権理事会:スリランカに関する特別会期は、国内避難民を焦点にすべき
HRW 2009/5/25
http://www.hrw.org/ja/news/2009/05/25-0
(ジュネーブ)−国連人権理事会は、2009年5月26日に開催される特別会期で、スリランカ政府から、同国の悲惨な人道問題の解決に取り組むという約束を取り付けるべきだ、と本日ヒューマン・ライツ・ウォッチは述べた。
「国連理事会の特別会期開催は、紛争中と同様、戦闘終結後も、人権の尊重が必須であるということを示す」とヒューマン・ライツ・ウォッチのアジア局長ブラッド・アダムズは述べた。「戦闘は終結したが、人道状況はまだ警戒すべき状態にあり、真の改善が今すぐ必要だ。」
スリランカ政府は、タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)に軍事的勝利をおさめ、スリランカで25年続いた壊滅的な内戦を終結させたばかり。しかし、この内戦終結は、民間人の膨大な犠牲の末にもたらされたものであり、スリランカ政府軍にもLTTEにも、この民間人犠牲に対する責任がある、とヒューマン・ライツ・ウォッチは語った。
戦闘によって故郷を追われた約30万人の民間人は、極度に脆弱な状態におかれている。スリランカ政府は、政府運営の強制収容所と、戦闘地域に残っている負傷者に対する人道的アクセスを制限したままであり、この政府によるアクセス制限措置によって、深刻な状況がさらに悪化している。
「すべての国内避難民が、差別なく援助にアクセスし、保護を受けられるようにする必要がある。国連人権理事会は、その旨の明確なメッセージを出すべきである」とアダムズは述べた。
国連人権理事会は、国内避難民への十分な保護、そして、避難民の自由への基本的権利と移動の自由の実現を強く求めるべきである。あわせて、国連人権理事会は、戦闘継続中、スリランカ政府が人道機関、メディアや人権保護団体に立ち入りを認めなかった地域への各機関の全面的な立ち入りを認めるよう、スリランカ政府に求めるべきである。国連人権理事会は、加えて、同国で続く人権問題、とりわけ同国の少数民族タミル人が直面する人権侵害に取り組むというスリランカ政府の具体的な約束を取り付けるべきである。
先般の戦闘の際、LTTEとスリランカ政府軍の両当事者が、戦争法(戦時国際法)に違反したという多くの信頼性の高い報告を、ヒューマン・ライツ・ウォッチは入手している。違反行為とは、具体的には、LTTEについては、民間人を人間の盾として使用した事及び少年(子ども)兵を使用した事実である。そして、スリランカ政府については、病院を含む人口密集地域への無差別な砲撃である。これらの疑惑には、公正な調査が必要である。
ヒューマン・ライツ・ウォッチは、国連人権理事会とその理事国に対し、5月26日の特別会期で、以下の4つの緊急事項を集中審議するよう求めた。
閉鎖されたキャンプに収容されている国内避難民及び戦闘ゾーンに残されている国内難民への人道上のアクセスを緊急に確保する事
政府が運営する強制収容所に収容されている民間人の自由と移動の自由、及び、政府がLTTEのメンバーとの疑いをかけている人の基本的人権の確保
過去及び現在の人権侵害の実態を明らかにする人権活動家やジャーナリストに対するあらゆる形態の嫌がらせや脅迫を止める事
近時の戦闘での紛争の両当事者による国際人権法と国際人道法の違法行為について、事実を調査した上で責任追及を勧告する公平な国際調査団を設立する事
「スリランカのマニク・ファーム収容所(Manik Farm Camp)は、世界最大の国内難民収容所となってしまっている」とアダムズは述べた。「マニク・ファーム収容所が軍によって運営されており、居住者はキャンプから出ることを許可されていないという実態、そして、人道援助団体のアクセスを制限しているために避難民の命が危険に曝されているという実態に、国連人権理事会は激しく抗議するべきである。」
戦闘が行なわれていた地域で、唯一活動を行なっていた野戦病院で、自らも避難を余儀なくされるまで負傷者に治療を施していた医療関係者たちの置かれている状況に、ヒューマン・ライツ・ウォッチは特別の懸念を抱いている。スリランカ政府が、当該医師たちをコロンボに拘束し、ウソの情報を流したとの容疑をかけたのは、この医師たちが、戦闘ゾーンで政府が行なった砲撃の実態を世界に知らせてきたせいであることは明確である。国連人権理事会は、この医師たちの即時解放を要求すべきだ。
拘束されている全ての民間人及びLTTE戦闘員であると疑われ拘束されている人びとの安全を確保するため、必要な全ての手段を講じるべきであると、国連人権理事会はスリランカ政府に求めるべきである。具体的には、LTTE支配地域に居た全ての者を登録しその登録情報を公開すること、国際人道機関にその過程への参加を許す事、収容所及び戦闘地域への人道援助機関及びメディア立入り禁止措置を撤回する事などを、人権理事会は要求すべきである。非常事態令その他の法の下で拘束されている人々に、家族と弁護士との速やかな面会を許すべきである。国連人権理事会は、スリランカ政府の治安上の予防措置であっても、決して強制失踪は正当化されないことを明確にしなければならない。
「国連人権理事会の特別会期は、スリランカが、紛争後の状況に正しい方法で取り組む素晴らしい機会だ」とアダムズは述べた。「国連人権理事会とスリランカ政府は、その機会を無駄にするべきではない。」
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2009年05月25日

2009/5/25朝日 スリランカ軍、1万人超拘束 LTTE戦闘員だった疑い

スリランカ軍、1万人超拘束 LTTE戦闘員だった疑い
朝日 2009/5/25
http://www.asahi.com/international/update/0524/TKY200905240177.html
【コロンボ=武石英史郎】スリランカ政府軍のナナヤカラ報道官は24日、壊滅した反政府武装勢力タミル・イーラム解放の虎(LTTE)の戦闘員だった疑いで1万人以上を拘束している、と明らかにした。
 避難民キャンプを管理する政府軍幹部によると、LTTEの支配下から逃れた約29万人の避難民の中にまだ相当数のLTTE関係者が混じっているとみられ、割り出し作業を続けている。LTTEと関係があったと判定されると、戦闘中に投降した元戦闘員とともに、国内各地の施設に送られるという。
 政府軍は今年初めの時点でLTTEの兵力を5千人程度とみていた。現時点の拘束者数はすでにその数を上回っており、認定の幅を広げている可能性がある。キャンプには「夫や息子を拘束された」と不安を訴える避難民が数多くいる。赤十字国際委員会(ICRC)は今月20日の時点で、刑務所や収容施設にいる約1800人と面会し、名簿を作成しているとしていた。
 今後、LTTE支配下から逃れた避難民の故郷への帰還作業や民族和解を進める上で、拘束者の扱いが焦点となりそうだ。
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2009/5/24朝日 スリランカ、地雷除去協力で日本に期待 潘国連事務総長

スリランカ、地雷除去協力で日本に期待 潘国連事務総長
朝日 2009/5/24
http://www.asahi.com/international/update/0524/TKY200905240166.html
【コペンハーゲン=松下佳世】スリランカを訪問した国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は24日、移動の機中で朝日新聞の単独会見に応じた。30万人近い国内避難民の帰還に向け、旧戦闘地域での地雷除去が急務だとして、スリランカの主要援助国である日本の協力に期待を示した。
 潘氏は、地雷の早期除去について、国連による早急な支援に意欲を示すとともに、この分野で経験のある「日本など主要国」の積極的な参加を求めた。スリランカの人道状況の改善に向けた日本の外交努力が足りない、という国際人権団体などからの批判については「明らかな誤解だ」と否定。明石康・日本政府代表の仲介努力を評価した上で、「日本からは数々の有益な助言をもらった。感謝している」と述べた。
 今回の訪問に関しては、内戦終結直後に避難民キャンプや旧戦闘地域の現状を見て回ったことの意義を主張。最大の成果として、国際社会から非難の声が上がっている政府軍による市民への攻撃や人権侵害への対処など、スリランカ政府による人権の促進・強化の取り組みを、ラジャパクサ大統領との共同声明で明文化したことを挙げた。
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2009年05月24日

2009/5/24ロイター 焦点:内戦終結のスリランカ、待ち受ける次なる戦い

焦点:内戦終結のスリランカ、待ち受ける次なる戦い
ロイター 2009/5/24
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-38172320090523
[コロンボ 21日 ロイター] スリランカの25年にわたる内戦は、反政府武装勢力「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」の壊滅で幕を閉じた。LTTEの掃討作戦を進めたラジャパクサ大統領は今、内戦の根本的な原因の解決に立ち向かおうとしている。
 大統領は19日に議会で行った勝利演説の中で、少数派のタミル人に対し、「この国の全地域の人にとっての権利である自由を与えることが必要だ」と述べ、タミル人への歩み寄りと和解の姿勢を示した。
 世界でも最も長く続き、多くの犠牲を出した戦いの1つである内戦によって、スリランカはおびえ、分断されてきた。ラジャパクサ大統領が今直面している問題は、同国の独立後で最大のチャレンジとなる可能性がある。
 スリランカの内戦の根源は、1948年にさかのぼる。同年、英植民地政府が統治権限を多数派のシンハラ人に譲渡し、それまで優遇されていたタミル人の立場が一転。その後、歴代政権によって虐げられたタミル人は、1970年代に政治的闘争を開始、1983年に全面的な内戦に突入した。
 <政治的和解>
 人権団体JaffnaのメンバーであるRajan Hoole氏は「問題は、政治的和解がどのようなものになるかだ」と見る。
 その手段として、タミル人への政治的権限の委譲が考えられるが、一方でタミル人がゲリラ的暴力や自爆攻撃に戻らないようにするための保安チェックの必要性についてバランスを取ることも成功への鍵と言える。
 米国の駐スリランカ大使、ロバート・ブレイク氏は20日、在任最後の記者会見で、すべての国民が平等だと感じられるようにスリランカは懸命に努力する必要があると述べている。
<自由の再建>
 内戦は、スリランカにおける新しい問題も生み出した。その主なものが、騒乱の間に殺人や暴力がすぐに使える政治的な道具になってしまった刑事免責の文化だ。
 LTTEは、タミル人の独立国家樹立という絶対的構想に反対する人たちを殺害し、タミル人をコントロールした。
 先のHoole氏は「誰もが言うように、政治的和解は必要だが、それにはまず刑事免責の風土をなくし、自由な政治活動を認めなければならない」と述べる。
 <抑えつけられた反対意見>
 批評家は、政府がテロとの戦いの名の下に、反対意見を容赦なく抑えつけてきたと批判。これに対し、ラジャパクサ大統領は、同国北部で選挙を早急に実施すると約束した。
 しかし、同地域では、スリランカ軍によるLTTE掃討作戦によって、25万人以上の住民が避難キャンプでの生活を強いられている。大統領は、こうした住民の再定住を年末までに行うとしている。
 再定住に当たっては、スリランカ軍が同地域に派遣される予定で、フォンセカ陸軍司令官によると、地雷除去や隠された武器の撤去、再建支援も軍が行うという。
フォンセカ陸軍司令官とラジャパクサ国防相は、米国の対反政府活動戦略を学び、ともにロイターの取材に対し、内戦後に必要な戦略として「勝者の心」で取り組むと語っている。
 マニラのリスクコンサルタント会社、パシフィック・ストラテジー・アンド・アセスメントのスコット・ハリソン代表は、「それは、スリランカ人がある程度やってきたことだと思う。戦闘の終結後に行うことは、そこに帰結する。和解や再建という観点で言えば、それをどううまくやるかによって成功が決まってくる」と話す。
 かつてのLTTE支配地域に、再開発や投資によって「北部の春」をもたらすというラジャパクサ大統領の公約は、軍の戦後戦略に一致する。
 その実現に、大統領は海外からの投資に期待をかける。しかし、掃討作戦における人権侵害や戦争犯罪に関して調査を求める声が西側諸国から上がる中、問題がこじれる可能性もある。
 (ロイター日本語サービス 原文:C. Bryson Hull、翻訳:橋本俊樹)
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2009/5/24毎日 スリランカ:潘事務総長 内戦地域視察、大統領と会談

スリランカ:潘事務総長 内戦地域視察、大統領と会談
毎日 2009/5/24
http://mainichi.jp/select/world/news/20090524k0000m030079000c.html
【コロンボ栗田慎一】広範囲に燃えたジャングル、無数に放置された焼けた車両、「人間の盾」だった人々のボロボロに破れたテント居住群−−。スリランカ政府軍と反政府武装組織「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)が戦闘を続けた北東部海岸線は、廃虚そのものだった。内戦終結後、21日に現地上空を視察したナンビアール国連事務次長は22日、記者団に現場の様子を明らかにした。
 「そこに人がいたとは、だれも信じることができない」と同氏は語った。
 避難民キャンプも視察したナンビアール氏は、避難民への人道支援こそが目下の課題だと考え、潘基文(バンギムン)事務総長に「国連は率先して助けるべきだ」と進言した。
 潘事務総長は23日、北部のマニク避難民キャンプを訪問し、北東部を上空視察した後、ラジャパクサ大統領と会談、国連として避難民支援に全力で取り組む考えを伝えた。
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2009/5/22毎日 インド:南部でスリランカ大統領に対する大規模な抗議デモ

インド:南部でスリランカ大統領に対する大規模な抗議デモ
毎日 2009/5/22
http://mainichi.jp/select/world/asia/news/20090522k0000e030027000c.html
 【ニューデリー支局】スリランカの少数派タミル人と同じ民族が住むインド南部のチェンナイで21日、スリランカのラジャパクサ大統領に対する大規模な抗議デモが行われた。
 参加した市民らは、死亡したスリランカの反政府武装組織「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)の最高指導者、プラバカラン議長の写真を掲げて行進した。インド南部では、スリランカ政府への報復を訴える抗議行動が連日続いている。

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2009年05月23日

2009/5/22毎日 スリランカ:内戦終結 「盾」避難民、心身に傷 キャンプ、環境悪化深刻

スリランカ:内戦終結 「盾」避難民、心身に傷 キャンプ、環境悪化深刻
毎日 2009/5/22
http://mainichi.jp/select/world/news/20090522dde007030003000c.html
◇国際機関日本人職員、救援訴え
 【コロンボ栗田慎一】「幼い子供たちも笑わないのです」。スリランカ内戦の避難民に日本の救援物資などを届けるため、21日に北部のマニク避難民キャンプに入った国際機関「国際移住機関」(IOM)職員の大野拓也さん(35)=大阪府吹田市=は、毎日新聞の電話取材に訴えた。「人間の盾」にされていた多くのタミル人たちが、最後の戦闘で家族を失い、心身ともに傷ついているという。気温が40度に迫る中、毎日数千人がたどり着き、衛生環境の悪化も深刻だ。
祝賀ムードにわく主要都市コロンボから自動車で約5時間。同じ国とは思えない光景が大野さんの目の前に広がった。
 食料を求めて並ぶ500メートルの列。だれもが汚れた衣服に身を包んでいる。同僚スタッフは、避難民たちの体臭のすさまじさにせきこんだ。おなかがせり出た妊婦は「6日間何も食べていない」と言った。手にした小さなランチボックスを家族5人で分け合った。
 内戦が終わる5日前に現地入りした時、3区画だったキャンプは4区画目が軍によって整地され、避難民は12万人を超えていた。4区画目には、最後まで「盾」となった5万人のうち約1万人が収容されていた。各テント(約18平方メートル)には2〜3家族15人前後が身を寄せ合っている。
 最後まで残る決断をした母親がいた。子供3人と脱出を試みた時、反政府武装組織「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)に見つかり、「長男を置いていけば認める」と言われた。10代半ばの長男が兵士にされると直感した母親は、脱出を断念したという。
 くぼ地に兄と姉の計4人で潜んでいた20代前半の男性は、政府軍が制圧する直前、砲弾が近くで爆発し、1人だけ生き残った。どちらの攻撃かは分からないが、「LTTEに反撃の余力はなかった」と言った。自分だけが水や食べ物を手にしていることに罪悪感を感じているという。
 大野さんは04年12月のインド洋大津波の3カ月後、IOMの短期職員としてスリランカに入った。大学院を修了し、就職までの研修のつもりだったが、被災者の喜ぶ顔が見たくなり、正規職員の道を選んだ。40人の地元職員を部下に、スリランカ支援を続ける。
 「この国の子供はよく笑う。しかし、キャンプの子供たちは笑わない。この4年間に暴力は激しさを増し、多くの人たちが家族や親類を失った。心の傷を癒やす方法も考えていかなければならない」と大野さんは語った。
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2009/5/21 HRW スリランカ:潘基文国連事務総長のスリランカ訪問は、国内避難民に焦点を

スリランカ:潘基文国連事務総長のスリランカ訪問は、国内避難民に焦点を
スリランカ政府に、人道援助と人権保護を働きかけるべき
HRW 2009/5/21
http://www.hrw.org/ja/news/2009/05/21-3
(ニューヨーク)−潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は、今回のスリランカ訪問で、スリランカ内戦に終止符をうった戦闘によって避難を余儀なくされた民間人の惨状に焦点をおくべきである、とヒューマン・ライツ・ウォッチは本日、潘事務総長に宛てた書簡で述べた。
ヒューマン・ライツ・ウォッチは、書簡の中で、潘事務総長の2009年5月23日のスリランカ訪問の際に、戦闘地域に取り残されている多くの負傷者を含む30万人近い国内避難民の保護を確約するようスリランカ政府に促すよう要請。また、潘事務総長は、スリランカの民族少数者であるタミル人に法の下の平等を保障し、重大な人権侵害を不処罰のまま放置する悪循環を断ち切り、さらにメディアの自由を確保し、もって、スリランカにおける今後の人権侵害を防ぐよう、スリランカ政府に公式に求めるべきである。さらに、スリランカ政府軍とタミル・イーラム解放のトラ(LTTE)の両紛争当事者による重大な戦争法(戦時国際法)違反を調査する国際事実調査団に、スリランカ政府が協力するよう要請するべきである。国連によると、2009年1月から5月中旬に戦闘が終結するまでの間に、7000名を超える民間人が殺害され、更に多くの人びとが負傷した。
「長かった内戦が終結したことは、スリランカでの更なる人権の尊重に向け、重要な機会だ」とヒューマン・ライツ・ウォッチのエクゼクティブ・ディレクター ケネス・ロスは述べた。「潘事務総長の訪問は、全ての人びとの権利が尊重されるスリランカの実現にむけた希望と懸念の両方を、公式に表す重要な機会である。」
ヒューマン・ライツ・ウォッチは、以下の事項がスリランカ政府にとり極めて重要であると述べた。
●負傷者の治療のため、国連と人道援助機関に対し、国内避難民の収容所及び戦闘地域への全面的な立ち入りを認める事
●過去そして現在の人権侵害の事実を明らかにする人権の守り手(人権活動家)やジャーナリストに対する嫌がらせ・脅迫をすべて止める事
●タミル人や、政府によりLTTEのメンバーであると疑いをかけられた人々が、新たな人権侵害の被害者とならないよう確実に保護する事
●タミル人コミュニティーの長年の懸念たるタミル人に対する差別の解決と、法の下でタミル人を完全で平等な国民として扱うという政府の公約に取り組む事
潘国連事務総長は、近時の戦闘における紛争両当事者の国際人権法及び国際人道法違反行為を調査し、その責任を問うための国際事実調査団の設立を推し進めるべきである、とヒューマン・ライツ・ウォッチは述べた。
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2009年05月22日

2009/5/22東京 タミル人融和策 国家統合相に聞く 『1年後に州議会選』

タミル人融和策 国家統合相に聞く 『1年後に州議会選』
東京 2009/5/22
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009052202000085.html
【コロンボ=林浩樹】二十五年余の内戦が終結したスリランカのムラリタラン国家統合・和解相は二十一日、最大都市コロンボで本紙の取材に応じ、焦点となる民族対立解消に向け、武装組織「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」が長年支配した北部州の評議会(州議会)選挙を一年後に実施する考えを明らかにした。
 ラジャパクサ大統領は十九日の勝利演説で「国民は皆、平等に生きる権利を持つ」と強調したが、ムラリタラン氏の発言は、選挙を経た上で行政権限の移譲など少数派タミル人の自治権を早期に拡大し、多数派シンハラ人との融和を目指す方針を示したものだ。
 タミル人で元LTTE幹部のムラリタラン氏は「できるだけ早く選挙を実施したいが、戦闘地域にはLTTEが埋めた地雷が星の数ほどある」と説明。国連が約三十万人と指摘する避難民の帰郷や治安確保に最低一年かかると見通し、当面は避難民対策に全力を挙げるとした。
 北部振興策では、税制優遇措置や小口融資制度創設のほか、新たな開発計画を実行する意向を表明。「経済格差も解消し、五年以内に真の国家統合を達成したい」と語り、最大援助国日本など国際社会に支援を要請した。
 一方、LTTEのゲリラ化や復活に関しては「組織はプラバカラン議長の独裁体制だった。第二のプラバカランはいない」と否定。議長の死によって、国民融和の最大の障害が排除されたとの認識を示した。
 さらに「タミルの若者は強制的に兵士にされたが、ようやく自由に職業を選択できるようになった」などと武力制圧を正当化。だが、タミル人社会には大統領の強硬路線に対する反発が消えず、和解は容易ではないとの見方が根強い。
◆元LTTE幹部
 ウィニャヤガムルティ・ムラリタラン氏 元LTTE東部司令官。プラバカラン議長との反目で2004年に脱退し、政党「タミル人民解放の虎」を結成。08年に国会議員に当選。今年3月に与党・自由党に参加。新設された国家統合・和解相に就任した。タミル人社会の一部には「変節」への反感もある。42歳。

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2009/5/21AFP スリランカ避難民キャンプの子ども誘拐に警告 国際人権団体


【5月21日 AFP】スリランカ内戦の混乱に常時、同国の避難民キャンプから子どもたちが誘拐されていると、英人権団体「子ども兵士の徴用廃止を目指す連合(Coalition to Stop the Use of Child Soldiers)」が21日、警告した.....
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2009年05月21日

2009/5/21毎日 スリランカ:「市民生活の正常化に3年」の声も…内戦終結

スリランカ:「市民生活の正常化に3年」の声も…内戦終結
毎日 2009/5/21
http://mainichi.jp/select/world/news/20090521k0000m030048000c.html
【コロンボ栗田慎一】約25年続いた内戦が終結したスリランカ北部地域について、同国の政府関係者は20日、市民生活が元に戻るまで「少なくとも3年はかかる」との見通しを示した。ジャングルなどに潜伏している少数派タミル人の反政府武装組織「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)残党の捜索や、地雷撤去などに時間がかかるためで、20万人以上の避難民は長期のキャンプ生活を強いられる可能性が高い。
 スリランカ政府軍は内戦終結後も北部地域のジャングルなどでLTTE残党の捜索を実施。AP通信によると、20日までに東部で双方が交戦し、LTTE兵士8人が殺害された。捜索はタミル人居住地域が点在する南東部でも行われている。
 国連関係者によると、LTTEの最大拠点だった北部キリノチ周辺の避難民キャンプには、LTTEの「人間の盾」にされていた市民のほか、LTTEメンバーも紛れているという。ただ、政府軍は北部地域に許可なく立ち入ることを禁止。援助団体の活動も制限されており、キャンプの実態は不明だ。
 また北部地域では内戦中に敷設された地雷が多数残されている。政府軍が地雷の撤去活動を近く始める予定だが、多くは埋設場所が分かっておらず、作業は難航が予想される。
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