2009年05月16日

2009/5/15CNN LTTE掃討作戦が最終段階、48時間内に壊滅と スリランカ

LTTE掃討作戦が最終段階、48時間内に壊滅と スリランカ
CNN.co.jp 2009/5/15
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200905150031.html
(CNN) スリランカ北部、東部の分離独立を求める少数派タミル人の反政府武装組織「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」の掃討作戦で、同国のラジャパクサ大統領は15日、作戦が最終段階にあり、「48時間内」に完了するとし、LTTE壊滅が近いとの認識を示した。
掃討作戦は今年に入り本格化し、LTTEの拠点を次々と陥落させている。軍によると、現在は北東部の海岸沿いの約4平方キロの地点に追い詰めている。同大統領は、LTTEが人間の盾としている住民は救出され、タミル人はLTTEのテロの脅威から助け出されるだろうと述べた。
国連はLTTEが連れている住民は5万人以上と推定。戦闘員が中に紛れ込んでいるため軍は一般人とLTTE構成員との判別に苦労するだろうとも指摘している。LTTE系のタミルネットは、軍が住民がいる非戦闘地域を包囲して砲撃していると主張、犠牲者が出ていることを示唆している。
軍は、LTTE最高指導者のプラバカラン議長の捕そくを狙っているが、行方は不明。LTTEは軍の攻勢を受け、一方的な停戦声明も出したが、スリランカ政府は拒否し、即時投降などを要求していた。
政府軍は、LTTEとの停戦合意が昨年1月に破棄されて以降、軍事力行使の強硬方針に転じていた。LTTEは1983年ごろから武装闘争を激化、戦闘での犠牲者は市民も含めこれまで7万人前後とされる。
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2009年05月15日

2009/5/15毎日 スリランカ内戦:避難民救援へ日本が物資提供 成田を出発

スリランカ内戦:避難民救援へ日本が物資提供 成田を出発
毎日新聞 2009年5月15日
http://mainichi.jp/select/world/news/20090515k0000e040046000c.html
スリランカで深刻化している政府軍と反政府武装組織「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」との紛争で、大量発生している避難民を救援するため、政府は給水容器やテント、ビニールシートなどの救援物資の提供を決めた。第1便として、10リットル入り給水容器1万個を積んだバンコク行きのタイ国際航空機が15日午前、成田国際空港を出発した。容器は16日にコロンボ空港に到着する。
 アラブ首長国連邦のドバイからも、テント560張り、ビニールシート4000枚など計約97トンの物資を積んだ政府のチャーター機が出発する。救援物資は18日、現地で避難民の救援活動に従事するIOM(国際移住機関)へ引き渡される。【斎川瞳】

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2009/5/15毎日 スリランカ内戦:「病院に多数の避難民ら」戦闘地域の医師

スリランカ内戦:「病院に多数の避難民ら」戦闘地域の医師
毎日新聞 2009/5/15
http://mainichi.jp/select/world/news/20090515k0000e030020000c.html
【ニューデリー栗田慎一】「この状態では脱出すらできない」。スリランカ政府軍が北東部に立てこもる反政府武装組織「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)への最終攻撃を本格化した14日、戦闘地域に閉じ込められた病院の男性医師(39)は毎日新聞の電話取材に切迫した状況を伝えた。医師は「武装ヘリが飛び回り、あちこちに迫撃砲が撃ち込まれている。ここには2000人以上の患者や避難民がいるが、薬や食料、飲用水のない危機的状況だ」と訴えた。
 「病院の外に一歩出れば、戦闘に巻き込まれる」。医師は早口で言った。非戦闘員の保護を定めたジュネーブ条約に反し、政府軍とLTTEの戦闘で多数の民間人が犠牲になっていることを物語る。
 医師によると、戦闘は10日ごろから散発的に始まった。LTTE支配地域に取り残された多くのタミル人市民が、「病院なら攻撃されない」と信じて駆け込んできた。治療が必要な数百人以外は建物の外で野宿している。
 LTTE側は10日、この病院について「政府軍の攻撃で2000人以上死亡した恐れがある」と主張していた。医師は「死者は推定数百人。病院の敷地外に放置されたままの遺体も多く、実際の数は分からない」と言う。
 戦闘には、政府が民間人への被害を防ぐため「使用しない」としていた迫撃砲も使われているようだ。ただ、医師は「どちらの攻撃かなんて分かるはずがない」と打ち明けた。
 病院の様子は悲惨だという。頭に包帯をぐるぐる巻いた幼児が、行方不明の母親を捜して泣き叫ぶ。骨が浮き出るほどやせた老人たちが床の上で息を引き取っていく。次々と負傷者が運び込まれてくるが、ベッドは足りず、医薬品不足などで手術もままならない。野戦病院のような混乱の中、医師と看護師の計10人が不眠不休で治療しているという。
 戦闘の影響なのか、電話回線は数分おきに途切れる。通算20分間、言葉を選びながら語った医師は、「病院にLTTEか政府軍はいるか」との質問をきっぱり否定。「最後の患者が保護されるまでここに残る」と語った。
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2009/5/15時事 高須大使、一時戦闘停止に否定的=国連総長はスリランカ訪問検討

高須大使、一時戦闘停止に否定的=国連総長はスリランカ訪問検討
時事ドットコム 2009/5/15
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009051500114
【ニューヨーク14日時事】高須幸雄国連大使は14日、民間人に多数の死者が出ているスリランカ内戦に関し、人道支援のための一時戦闘停止という考えには同意できないと表明した。また、この問題を安保理で取り上げることに後ろ向きだとする対日批判について「勝手に日本(の姿勢)はこうだと思っており、まったく不正確」と反論した。
 同大使は会見で、民間人を「人間の盾」に取る反政府勢力「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」を「最も残虐な集団」と非難。戦闘を停止しても民間人解放の保証はないとして、「政府もLTTEも両方悪いのだから撃ち方をやめろというアプローチは現実を見ていない」と語った。
 一方、国連事務総長報道官は、人道状況の悪化を阻止するためナンビアール官房長が同日中にスリランカに向かうと発表。潘基文事務総長も同国訪問を真剣に検討していると述べた。
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2009/5/15毎日 スリランカ:内戦、政府が最終攻撃 世界の「懸念」に不信感

スリランカ:内戦、政府が最終攻撃 世界の「懸念」に不信感
毎日新聞 2009/5/15
http://mainichi.jp/select/world/news/20090515ddm007030021000c.html
【ニューデリー栗田慎一】スリランカ政府が14日、国際社会による「人道危機」との懸念を否定し、少数派タミル人の反政府武装組織「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)への最終攻撃に着手した背景には、死者7万人以上を出した25年以上に及ぶ内戦が「決着間近の今になって、なぜ世界は人道危機と騒ぐのか」(政府高官)との不信感がある。
 また、国連安全保障理事会では、常任理事国の中国やロシアが「内政問題」としてスリランカ情勢への介入を否定する一方、日本なども安保理で取り上げることに消極的で、軍事制圧を強行しても国際的な孤立は回避できる、との政府側の思惑もあるとみられる。
 一方、戦闘終結後の和平をどう構築するかについての見通しは立っていない。政府は「全面降伏しなければ命の保障はない」とメンバー全員の殺害を宣言。これに対し、LTTEは降伏を拒否するとともに、「政府が民間人の大虐殺を続けている」と系列のウェブサイトで連日、政府非難を展開している。

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2009/5/15日毎日 スリランカ:内戦で国連安保理が懸念声明発表

スリランカ:内戦で国連安保理が懸念声明発表
毎日新聞 2009/5/15
http://mainichi.jp/select/world/news/20090515ddm007030025000c.html
【ニューヨーク小倉孝保】多数の民間人に犠牲が出ているスリランカ内戦で国連安全保障理事会は13日、状況を懸念する報道向け声明を発表した。この問題を安保理が協議するのは初めて。

 ロシアのチュルキン大使が読み上げた声明は▽民間人の犠牲を懸念し、双方に民間人の安全確保を求める▽「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)の長年のテロ行為と、民間人を「人間の盾」に利用していることを非難する−−など。
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2009/5/15毎日 スリランカ:LTTE制圧へ、政府軍が最終攻撃 国連の停戦要求拒否

スリランカ:LTTE制圧へ、政府軍が最終攻撃 国連の停戦要求拒否
毎日新聞 2009/5/15
http://mainichi.jp/select/world/news/20090515ddm001030020000c.html
【ニューデリー栗田慎一】スリランカ政府軍は14日、25年以上に及ぶ内戦に決着をつけるため、少数派タミル人の反政府武装組織「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)が支配する北東部への最終攻撃に着手した。国営テレビは同日、「48時間以内に(LTTEは)制圧されるだろう」との見通しを伝えた。7万人を超える死者を出し、タミル人と多数派シンハラ人との間に深刻な亀裂を生んだ内戦は、重大な局面を迎えている。
 スリランカ政府は同日、国連の潘基文(バンギムン)事務総長やオバマ米大統領らが戦闘による民間人犠牲を「人道危機」と非難した上で戦闘停止を要求したことについて、「圧力には屈しない」と強調。アベイワルダナ・メディア情報相は「同様の紛争が続くアフガニスタンやパキスタンでは、誰も停戦や和平を求めていない」と述べ、米国などを暗に批判した。
 戦闘地域には国連推計で最大5万人の市民が閉じ込められている。LTTE支配地域で2000人以上の患者がいる病院の男性医師は毎日新聞の電話取材に、「迫撃砲が飛び交っている」と指摘した。
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2009/5/14産経 医師ら退避、負傷者400人置き去り スリランカ

医師ら退避、負傷者400人置き去り スリランカ
産経ニュース 2009/5/14
AP通信によると、スリランカ政府軍と反政府武装組織タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)の戦闘が続く北部ムライティブ周辺の病院で活動する政府保健当局者は14日、砲撃がやまないため医師や医療スタッフらが病院から退避したことを明らかにした。

 病院周辺では12日と13日に連続して砲撃があり、市民ら計約100人が死亡。医師らは激しい砲撃から逃れるために13日はほぼ一日中、地面に掘った穴などに避難、救護活動ができなかった。

 医師らが退避した病院には、手当てを受けることができない重傷者が約400人置き去りにされ、100以上の遺体が埋葬されず放置されているという。(共同)
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2009年05月14日

2009/5/14毎日 スリランカ:LTTEが自爆攻撃 政府軍、反撃の可能性も

スリランカ:LTTEが自爆攻撃 政府軍、反撃の可能性も
毎日新聞 2009年5月14日
http://mainichi.jp/select/world/news/20090514ddm007030099000c.html
 【ニューデリー栗田慎一】スリランカ北東部の海岸線に立てこもっている反政府武装組織「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)は13日、ボート3隻で政府軍への自爆攻撃を行った。攻撃の詳細は不明。現地からの報道によると、3隻に乗っていたLTTEメンバー10人全員が死亡、政府軍側も死傷者が出た模様だ。
 国際社会に「停戦」仲介を訴えてきたLTTEが攻撃を再開したことで、LTTEの軍事的壊滅を目指す政府軍が最終攻撃の口実にする可能性がある。
 国連の推計では、LTTEは最大5万人の民間人とともに約4平方キロの海岸線にたてこもっている。
 LTTEは「政府軍が市民に無差別攻撃している」と主張してきたが、潘基文(バンギムン)・国連事務総長は11日、双方が人道危機を深めていると批判し、民間人の脱出を優先させるよう求めた。
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2009/5/14毎日 米大統領、スリランカ問題で異例の声明

米大統領、スリランカ問題で異例の声明
毎日放送 - 2009年05月14日
 アメリカのオバマ大統領は13日、スリランカ政府とLTTEの双方を非難する異例の声明を出しました。
 「今は政治的な問題は脇に置いて、戦火に巻き込まれた罪のない男女や子供たちを優先すべき時です」(アメリカ オバマ大統領)
 オバマ大統領は「すぐに行動しなければ、この人道危機は大惨事に発展するだろう」として、LTTEに対し、市民を「人間の盾」にするのをやめて解放するよう求めました。
 また、スリランカ政府に対しても市民に多くの犠牲者が出ている病院などへの無差別攻撃をやめ、国連や赤十字の人道支援チームの立ち入りを認めるよう求めました。(14日07:45)
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2009年05月13日

2009/5/13読売 スリランカ北部の診療施設に砲撃、38人死亡

スリランカ北部の診療施設に砲撃、38人死亡
読売新聞 2009年5月13日20時11分
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090513-OYT1T00874.htm
 【チェンナイ=永田和男】AFP通信は13日、スリランカ北部の戦闘地帯で住民救援に当たる医師の話として、診療施設に同日、3発の砲撃があり、38人が死亡したと報じた。
 この医師によると、12日にも診療施設が砲撃され、47人が死亡した。医師は、砲撃が軍か反政府武装組織タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)のどちらによるものかは触れていない。軍報道官は「重火器は使用していない」と関与を否定している。
 また、コロンボ駐在の赤十字国際委員会(ICRC)事務所は13日、北部で活動するスリランカ人要員とその母親が砲撃で死亡したと発表した。軍、LTTEのどちらによる砲撃だったかは言及していない。
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2009/5/13 47News スリランカ、病院砲撃15人死亡 連日の犠牲

スリランカ、病院砲撃15人死亡 連日の犠牲
47News - 2009/05/13 18:31
 【ニューデリー13日共同】AP通信によると、スリランカ北部ムライティブ周辺地域で活動する医療関係者は13日、地域内の病院が同日砲撃され、患者ら少なくとも15人が死亡、約40人が負傷したと述べた。
 同地域では、9日夜から10日にかけても激しい攻撃があり、市民378人が死亡、1100人以上が負傷したほか、12日にも砲撃で約50人が死亡した。
 スリランカ政府軍は砲撃を否定しているが、反政府武装組織タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)寄りのニュースサイト「タミルネット」は政府軍による砲撃だと非難している。
【共同通信】
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2009/5/13ロイター スリランカ軍が包囲網、病院攻撃で市民45人死亡の情報も

スリランカ軍が包囲網、病院攻撃で市民45人死亡の情報も
ロイター 2009年 05月 13日 14:31 JST
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-37980820090513
 [コロンボ 12日 ロイター] スリランカ軍は、12日も反政府武装勢力「タミル・イーラム解放の虎(LTTE)」に対する掃討作戦を継続。同国北部にあるLTTE支配地域に進軍し、包囲網を狭めつつある。一方、LTTE側によると、軍が臨時の医療施設を攻撃し、市民45人が殺害されたという。
 軍によると、兵士や特殊部隊はLTTEが追い込まれている広さ2.5平方キロの非戦闘地域に南側から進入。市民らの避難路を確保したという。
 同地域では、なお数万人の市民がLTTEに捕らわれているとみられるが、これについて、国連人道問題担当のホームズ調整官は、LTTEが市民を「人間の盾」に利用していると非難。また「政府も重火器を使用していないと主張しているが、今も一部で使用している証拠がある」と指摘している。

 赤十字国際委員会(ICRC)によると、現地での安全が確保されていないため、捕らわれた市民への支援物資を海上から搬送できない状態が続いているという。
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2009/5/13日経 米英外相、スリランカ情勢懸念で共同声明

米英外相、スリランカ情勢懸念で共同声明
日本経済新聞 2009/5/13
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090513AT2M1301613052009.html
 ヒラリー・クリントン米国務長官は12日、訪米中のミリバンド・英外相とワシントンで会談、スリランカ情勢について共同声明を発表した。同国政府軍と反政府武装勢力タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)による戦闘で多数の犠牲者が出ている状況に「深刻な懸念」を表明。LTTEに戦闘停止を求めた。(ワシントン支局)(14:05)
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2009/5/13フジサンケイビジネスアイ スリランカ政府、シンハラ人入植支援 タミル人強制移住 新たな増悪

スリランカ政府、シンハラ人入植支援 タミル人強制移住 新たな増悪
フジサンケイ ビジネスアイ - 2009/5/13
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200905130008o.nwc
 スリランカ政府軍は、反政府武装組織「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」の残る拠点に攻勢をかけている。避難キャンプのタミル人市民に国際的懸念が高まっている。3年前に内戦が再開して以来、100万人以上のタミル人が住まいを奪われ、数千人が熾烈(しれつ)な戦闘に巻き込まれて殺害されたといわれる。LTTEが多数の市民を「人間の盾」として立てこもる北部地域では9日から10日にかけ大規模な砲撃が行われ、400人近い市民が犠牲になったとされる。ここ数週間のうちに始まった人道危機は、長引く紛争の背後にある民族的敵意を映しだし、新たな憎悪を生んでいる。

 【分析】

 長きにわたり続くスリランカの民族紛争のなかでも最大規模の戦闘が行われるなか、今年、30万人以上のタミル人市民が故郷を追われた。最近、数万人が十分な食料や医薬品もないまま、LTTEが掌握する最後の拠点であるスリランカ北東部で身動きを封じられた。一方、LTTE支配地域から避難した多くは、政府軍が運営するキャンプにとどまっている。
 国際援助活動家や国連は避難キャンプの状況に抗議し、人権団体やタミル人の国会議員は、誘拐、殺人、レイプを含む、 人権蹂躙(じゅうりん)がエスカレートしていると懸念を表明する。一方、スリランカ政府は、避難キャンプは住居を失った人々をLTTEから守るために必要だとしている。

 ◆深刻な人道危機

 スリランカ政府は否定するが、「非戦闘地域」や「安全地帯」で多くの人々が政府側の砲撃や爆撃で殺害された証拠がある。国連の推定では、1月以来、少なくとも7000人が死亡した。最近公表された国連提供の衛星写真には「安全地帯」での砲爆撃による被害が撮影されていた。LTTEは住民を支配地域から脱出させず「人間の盾」にしていると非難されている。また、2002年のノルウェー和平プロセス後、LTTE支配地域で暮らすことを自発的に選んだ住民も、進撃する軍の脅威にさらされている。
 2月20日、国際人権NGO(非政府組織)「ヒューマン・ライツ・ウオッチ」は、無差別爆撃でタミル人市民の「大殺戮(さつりく)」が引き起こされているとして、スリランカ政府を糾弾。米国政府は、スリランカ問題について初めて公式声明を発し、同国政府が目指す純軍事的解決は少数派タミル人と多数派シンハラ人のさらなる憎しみを生み、民族和解と国家統一の希望を失わせると警告した。
 しかし、強硬派ラジャパクサ大統領が率いる政府は、市民への砲撃に対する国際的非難を打ち消す一方、国連はスリランカで「スパイ」を働いていると言いがかりをつけた。スリランカ政府は、LTTEが保持する飛び地に捕らえられた市民を避難させるための人道的休戦を拒否するばかりでなく、先月、長らく和平仲介を果たしてきたノルウェーをその役割から退けた。

 ◆土地問題で民族対立

 2006年に内戦が再開して以来、少なくとも100万人が故郷を離れ、以前の紛争の避難民も含めると、400万人のスリランカ・タミル人のうち、3人に1人は国内避難民か、海外避難民だ。この強制移民の状態は、戦闘が終結すれば簡単に解決するような短期的現象ではない。政府軍とLTTEとの長年の戦闘で、スリランカのタミル人は長い間故郷から離れている。スリランカ北東部のタミル人やタミル語を話すイスラム教徒が所有していた土地は、国家の支援でシンハラ人が入植している。また、かつてタミル人の住宅や田畑だった多くの土地は「高度安全地帯」として軍が長期にわたり、囲い込んでいる。
 国際援助提供者はタミル人の大規模な強制退去が行われていることを認識しているが、国内の定住と再定住の力学は「平和構築」や「貧困削減」の陰に隠れて、あまり注目されていない。しかし、軍の支援する入植が共同体の緊張を高め、長引く民族紛争を激化させていると、直接の関連を指摘する研究者もいる。いまのところ、1980年代後半から90年代初めのような共同体での大虐殺事件は起きていない。しかし、政府が強制的に地域の人口構成を変えようとするなら、同様の事件が起きる恐れがある。
 最近、国際NGO「国際危機グループ」は、スリランカ政府はタミル人が退去した土地にシンハラ人を入植させ、タミル人の反政府感情を募らせ、東部を奪還した後に犯したのと同じ過ちを北部で繰り返そうとしていると、警鐘を鳴らした。

 ところが、スリランカ政府は、西側諸国にますます反抗的で挑戦的になっている。これは国際社会の批判に対する怒りもあるが、中国やイランなど、欧米系以外の支援国に連携を求める戦略的転換を反映している。
 2006年〜07年の戦闘で東部から退去した多くのタミル人は、いまでも荒れ果てた避難キャンプで暮らし続ける一方、タミル人の土地にシンハラ人の入植が続いている。スリランカの治安当局は、東部でLTTEの戦闘員徴集が再び増えていることに不安を感じている。すでに、LTTEは東部州の3地区すべてに基地を再建したとも伝えられる。

 【結論】
 LTTEの戦闘能力の衰滅が近づくなか、数十万人のタミル人は、彼らが「先祖伝来の地」と考える所から遠く離れた、極めて不便な難民キャンプで暮らすことを余儀なくされている。スリランカ政府は、タミル系住民の人道危機を指摘する国際世論に反発し、タミル人の土地へのシンハラ人の入植を支援している。西側諸国は、こうしたタミル人の苦境が再び暴力的に爆発することを恐れている。
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2009/5/13AFPBB 政府軍が病院を攻撃、47人死亡 LTTE系ウェブサイト



政府軍が病院を攻撃、47人死亡 LTTE系ウェブサイト
AFPBB 2009年05月13日 10:26
【5月13日 AFP】スリランカの反政府勢力「タミル・イーラム解放のトラ(Liberation Tigers of Tamil Eelam、LTTE)は12日、政府軍が同日LTTEが占拠しているMullivaikalの仮設病院を砲撃し、ここ数週間に政府軍の攻勢から逃れてきた民間人少なくとも47人が死亡したとして政府軍を非難した。
 LTTEのS. Puleedevan報道官は「12日朝、重火器と迫撃砲で病院が攻撃され45人が死亡した。その多くが10日の攻撃の負傷者だった」と述べた。
 LTTE系ウェブサイト「タミルネット(Tamilnet.com)」は、その後死者の数は47人に増え、病院にいた患者55人が負傷したと伝えた。LTTEは10日に行われた同様の攻撃で、民間人2000人以上が死亡したとしている。
 スリランカの主要政党の1つでタミル人穏健派の「タミル統一解放戦線(Tamil United Liberation Front、TULF)」のビーラシンハム・アナンダサンガリ(Veerasingham Anandasangari)党首も民間人に死者が出たことを確認したが、政府に攻撃を止めて現地への医療チーム派遣など死傷者に対する速やかな支援を求めるにとどめ、政府批判は避けている。
 スリランカ政府による攻撃には、欧州連合(EU)が国連安全保障理事会(UN Security Council)に行動を呼び掛け、米国がスリランカ政府に重火器を使用しないよう求めるなど、国際的な非難が高まっている。
 しかし、スリランカ国防相は、民間人に犠牲者が出た責任は「民間人安全地域」と宣言された地域内で重火器を使用したLTTE側にあると非難している。一方、政府軍は、軍は重火器を使用しておらず、LTTEは民間人を「人間の盾」にして、逃げ出した人を銃撃していると主張している。(c)AFP/Amal Jayasinghe
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2009/05/13 47News 米英外相がスリランカに懸念表明 民間犠牲の人道危機で

米英外相がスリランカに懸念表明 民間犠牲の人道危機で
47News - 2009/05/13 09:20
http://www.47news.jp/CN/200905/CN2009051301000177.html
 【ワシントン12日共同】クリントン米国務長官は12日、訪米中のミリバンド英外相と会談し、スリランカで政府軍と反政府武装組織タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)との戦闘で民間人に多数の犠牲者が出ている状況を「人道危機」と指摘、「深刻な懸念」を表明する共同声明を発表した。
 両外相はLTTEが戦闘行為を止めるよう要求する一方、スリランカ政府に対しても、4月末に表明した重火器不使用などの原則などの順守を求めた。クリントン長官は会談を前に記者団に対し、LTTE支配地域で「人間の盾」として捕らわれている一般市民が安全に脱出できるよう「人道的立場から要求していく」と語った。
 両外相は会談で、アフガニスタン、パキスタン情勢やパレスチナ和平問題なども話し合った。
【共同通信】
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2009/5/13NHK スリランカ内戦 日本慎重姿勢

スリランカ内戦 日本慎重姿勢
NHK - 5月13日 4時34分
http://www.nhk.or.jp/news/t10015932481000.html#
激しい戦闘で多数の民間人が犠牲になっているスリランカの内戦について、日本政府の代表としてこの問題を担当する明石康元国連事務次長は、民間人の安全確保を最優先すべきだと述べる一方、イギリスなどが求めている国連安全保障理事会で議題にすることについては否定的な考えを示しました。
スリランカでは、政府軍が少数派タミル人の反政府武装勢力「タミル・イーラム解放のトラ」への攻勢を強めているのに対し、武装勢力側が北東部にある拠点で、数万人をいわば「人間の盾」にしており、多数の民間人が戦闘の犠牲になっています。日本政府の代表としてこの問題を担当する明石康元国連事務次長は12日、都内で記者会見し、「武装勢力に捕まっている5万人ともみられる市民の安全を確保することが最も重要だ」と述べ、スリランカ政府と武装勢力の双方に民間人の安全の確保を最優先するよう求めました。その一方で、イギリスとフランスがこの問題を国連安全保障理事会の議題にするよう求めていることについては、「日本政府は慎重な立場を取っている」と述べ、否定的な考えを示しました。その上で、今月初めに行ったラジャパクサ大統領との会談の内容について、「ぎりぎりの線で考え得る妥協線は何かということについて話し合った」と述べ、今後もスリランカ国内で政治的に問題を解決する道を粘り強く追求すべきだという考えを強調しました。
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2009/5/13朝日 スリランカ政府軍、攻勢緩めず 反政府側「病院が被弾」

スリランカ政府軍、攻勢緩めず 反政府側「病院が被弾」
朝日新聞 2009年5月13日3時36分
http://www.asahi.com/international/update/0513/TKY200905120420.html
 【ニューデリー=武石英史郎、ニューヨーク=松下佳世】スリランカ政府軍は12日、反政府武装勢力「タミル・イーラム解放の虎(LTTE)」が多数の市民を「人間の盾」にして立てこもる同国北部の陣地を3方向から攻撃したと発表した。国連などは多数の市民の犠牲が伝えられていることに懸念を強めているが、政府軍は攻勢を緩めない構えだ。
 LTTEに近いウェブサイト「タミル・ネット」は、支配地域内の仮設病院が同日午前に政府軍の砲撃を受け、患者ら少なくとも47人が死亡したと伝えた。政府側は重火器の使用を否定している。
 一連の戦闘をめぐっては、9日から10日にかけての大規模な砲撃により少なくとも市民378人が死亡したとLTTEが主張する一方、政府は「軍をおとしめるためにLTTEが市民に向けて撃った」と関与を否定。スリランカ駐在のワイス国連報道官は「100人以上の子どもを含む大量の市民が殺害された」との見方を示していた。
 こうした事態を受け、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は11日、「過去数カ月に及ぶ内戦で何千人が犠牲になり、さらに多くが深刻な危険にさらされている」として、重火器の使用禁止などを改めて求める声明を出した。
 欧米各国は国連安全保障理事会が解決に乗り出すべきだとの立場を示しているが、「内政不干渉」を掲げる中ロなどの慎重姿勢もあり、現時点では安保理の正式な議題にはなっていない。日本は安保理の分裂やスリランカ政府への過剰な圧力は避けたい考えで、現時点では欧米の動きに同調していない。
 国際人権団体「ヒューマンライツ・ウオッチ」など4団体は11日、麻生首相あての共同書簡を発表し、安保理でスリランカ情勢を取り上げることへの協力など、日本が「より積極的な役割」を担うよう求めた。
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2009/5/12毎日 スリランカ:民間の死傷者増を懸念 LTTE包囲最終局面

スリランカ:民間の死傷者増を懸念 LTTE包囲最終局面
毎日新聞 2009年5月12日 21時31分
http://mainichi.jp/select/world/news/20090513k0000m030116000c.html
 【ニューデリー栗田慎一】25年余の戦いで7万人以上が死亡したスリランカ内戦。政府軍による反政府武装組織「タミル・イーラム解放のトラ」(LTTE)の包囲で最終局面を迎える中、LTTE支配地域に取り残された民間人死傷者の増加が懸念されている。北部の戦闘地帯は政府軍によって立ち入りが規制されており、実態は不明。政府とLTTEは異なる「事実」を主張し合っており、国際社会の積極介入を求める声が高まっている。
 LTTE側は10日、「政府軍が病院を砲撃して2000人の市民が死亡した恐れがある」と主張。12日にも「政府軍の攻撃で少なくとも45人が死んだ」と発表した。これに対し、政府側は「LTTEの作り話だ」と反論。英BBCが地元医師の証言をもとに死者数を報じた際にも、「LTTEに脅されていた」と否定した。
 こうした状況を受け、国連の潘基文(バンギムン)・事務総長は11日、「過去数カ月で数千人が犠牲になった。ひどすぎる話だ」と非難声明を発表。双方の言い争いをいさめる形になった。
 政府軍は現在、LTTEを北東部の約4平方キロ前後に追い詰めている。軍事制圧の構えをとりつつ、「LTTEが支配地域からの民間人脱出を妨害し、脱出しようとした市民を殺している」と主張している。
 一方、軍事的敗北が決定的となっているLTTEは、組織の壊滅を免れるため停戦に持ち込む考えで、「政府軍が無差別攻撃している」と国際社会に訴えてきた。
 ジャーナリストや人権団体などの目が届かない戦場では、紛争当事者双方による「情報操作」が起きやすい。「病院砲撃」についても、地元記者は「どちらの言い分が正しいのか判断できない」と打ち明ける。
 ただ、「どちらかが市民を殺傷しているのは事実」と指摘し、「国際社会が本腰で介入しなければ市民の命は失われ続け、内戦が終結しても民族間の和平は実現できなくなる」と訴えた。
 英国とフランスなどはスリランカ情勢を「国連安保理で討議すべきだ」と主張しているが、中国とロシアは「内政問題だ」と否定的。国連安保理の介入は実現困難な見通しだ。
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