2009年07月21日

2009/7/13 HRW ソマリランド:危機にさらされる民主主義

ソマリランド:危機にさらされる民主主義
Human Rights Watch 2009/7/13
http://www.hrw.org/ja/news/2009/07/13
(ソマリランド、ハルゲイサ)ソマリランド政府は、法と民主過程を軽視し、生まれたばかりの脆弱な民主主義を危機にさらしている、とヒューマン・ライツ・ウォッチは本日公表したレポートで述べた。ダヒル・リヤレ・カヒン政権下では、人権侵害が広範に行なわれ、選挙を取り巻く状況も危機的になっている。
本報告書「平和の人質−ソマリランドにおける人権と民主主義」(56ページ)は、武力紛争が続くソマリアと異なり、ソマリランド政府は、ある程度の国家の安定と民主的な統治(ガバナンス)をもたらすことに成功したと評価。しかし、これらの成果はまだ社会にしっかり根付いておらず、危機を迎えている。リヤレ政権は、2008年4月に予定されていた選挙をこれまでに2回も合法性が疑われる方法で延期。現段階では選挙は2009年9月に予定されているが、これが再度延期されるようなことになれば、民主政治は危機的な状況におかれると言えよう。
「ソマリランドは18年かけて、安定した民主主義を構築してきた。しかし、政府が法の支配に背き続ける限り、この成果は危機にさらされるであろう」、とヒューマン・ライツ・ウォッチのアフリカ局長ジョージェット・ギャグノンは述べた。「しっかりした政府機関を設置した上で、そうした機関が人権を尊重することが不可欠であることを、選挙をめぐる今回の政治危機が明らかにしている。」
ヒューマン・ライツ・ウォッチの本報告書は、2009年3月に2週間、ソマリランドで現地調査を行った際に、政府関係者、野党指導者、活動家、地元有識者、人権侵害の被害者などに聞き取りを行なった結果などをまとめた調査報告書。
ソマリランドは、1991年にソマリアの政府が崩壊したのをうけ、ソマリランドは同国からの独立を宣言。ソマリランドは国際的に国家として認められていないが、この問題について、ヒューマン・ライツ・ウォッチは特定の立場は取らない。しかし、国際社会は、ソマリランド政府に人権と民主的規範を尊重するよう働きかけ、また主要な政府機関、メディア、市民社会を強化するための支援をし、同国との関りを強めるべきであると考えている。
この数年、リヤレ政権は、野党が過半数を占める議会を邪魔者扱いし、法案審議や不透明な予算を監視するという議会の役割を無視してきた。また、独立した司法制度の構築は、ほとんど手付かずのままで、最高裁判所は大統領の意思にそった判決しか下さず、下級裁判所では法に則った裁判すら行えていない。
政府が、国内法にも国際法にも違反した行動をとったことにより、ソマリランドの人々の権利が侵害されてきた、とヒューマン・ライツ・ウォッチは述べた。リヤレ政権は、司法制度に代わり、行政府の支配下にあり法的根拠も存在しない「治安委員会」の判断に頼り、被告人の人権に踏みにじっている。治安委員会は、一般的な犯罪や青少年の犯罪に関しても、一切の適正手続きなしに判決を下し、人々を監獄送りにしている。「治安委員会」は、多くの被告人に対し、証拠もほとんどないまま(あるいは全くない場合もある)、発言の機会も与えないで一斉に判決を下すことも稀ではない。ヒューマン・ライツ・ウォッチは、3月にハルゲイサ郊外にあるマンデーラ刑務所を訪れたが、その際、拘禁中の人々のうち半数以上が、裁判所ではなく治安委員会によって判決を下されていた。
現政権は、この地域では一般的だとはいえ、ソマリランドでは過去にあまり見られなかった弾圧行為にも手を染めている。大統領の元運転手は、大統領の家族の汚職行為を公にしたため投獄された。元運転手が釈放されたのは、深刻な病状の彼が病院のベッドに縛られている写真が暴露された後のことだった。現政権に批判的な組織「Qaran」は、選挙にまつわる政治的な駆け引きを三大政党が独占している現状を変えようと試みた。しかし、Qaranのリーダーたちは刑務所行きとなり(但し、全懲役期間の経過を待たずして釈放となった)、政治活動を禁止された。また、ソマリランドで活躍するある独立した人権団体は、同団体の主導権争いへの政府介入により、解散に追い込まれた。
しかし、ジャーナリストや反政府活動家などに対する嫌がらせが最も多く発生している。公の場で政府を批判したり、政府を批判した記事を書いた個人が、短期間とはいえ拘禁される事件は後を立たない。
苦労の末手に入れた国の安定を失うことや、国際社会がソマリランドを承認する障害になるのではという恐怖などが、ソマリランドの人々が人権侵害を訴えることを躊躇する理由となっている。多くの人びとは、ヒューマン・ライツ・ウォッチに対し、自分たちは「平和の人質」になっていると語った。ソマリアなどの周辺国とは別の道を歩むことを可能にしている壊れやすい「平和」のバランスを崩しかねないという恐れゆえに、人々は、ソマリランドが抱える根本的な問題に立ち向かうことに躊躇してしまっている。
ソマリランドの大統領選が何度も延期された結果、まだ生まれたばかりの民主政治は危機にさらされている。選挙なしで任命された元老院により、リヤレ大統領は大統領任期延長を2回許可された。現在のところ、選挙は9月29日に行われる予定とされているが、本当に選挙が行なわれるのか、行なわれるとしてどのような状況で行われるのか、多くの不安定要素がある。
「ソマリランドは危険な岐路に立っている」とギャグノンは述べた。「民主主義と人権の尊重に向けた18年間の進歩が、今後、確固たるものになるか、それとも危機にさられれるかは、リヤレ大統領の次の行動にかかっている。」
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2009年07月16日

2009/7/15 CNN 武装集団が安保担当顧問の仏2人を拉致、ソマリアの首都

武装集団が安保担当顧問の仏2人を拉致、ソマリアの首都
CNN 2009/7/15
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200907150015.html
(CNN) フランス外務省当局者は14日、暫定政府軍とイスラム系武装勢力間の戦闘が続くアフリカ東部、ソマリア情勢に関連し、暫定政府の安全保障問題の顧問として働いていたフランス人2人が同日、首都モガディシオのホテルから武装した集団に拉致されたと述べた。
暫定政府当局者によると、拉致の現場は外国人の宿泊が多い「サハフィ・ホテル」で、約の10人の武装集団が同ホテルに乱入、2人を縛って目隠しし、徒歩で連れ去ったという。拉致犯の組織的な背景は不明だが、武装集団はイスラム系組織「ジャバブ」「ヘズブ・イスラム」が拠点を築くバカラ市場への方角へ逃走したという。
ジャバブなどは今年5月以降、攻勢を加速させ、モガディシオへの浸透も強め、2007年3月以降、ソマリアに駐留するアフリカ連合(AU)の平和維持部隊も戦闘に巻き込まれている。
米政府は、ジャバブは国際テロ組織アルカイダと関係があるとしてテロ団体に指定している。米国務省は6月下旬、武装勢力掃討でソマリア暫定政府を支援するため武器と弾薬の提供を開始したこことも明らかにしている。
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2009/7/14毎日 ソマリア:イスラム系武装勢力に米国人 自爆テロも

ソマリア:イスラム系武装勢力に米国人 自爆テロも
毎日 2009/7/14
http://mainichi.jp/select/world/news/20090714dde007030031000c.html#
【カイロ和田浩明】ソマリアの暫定政府軍と戦闘を続けるイスラム武装勢力に、ソマリア系米国人20人以上が参加、一部は戦闘や自爆テロの実行で死亡していると米ニューヨーク・タイムズ紙が12日報じた。ソマリアのイスラム武装勢力には数百人単位で外国人イスラム教徒が参加しているとみられ、アフリカ連合(AU)も強い懸念を表明している。
 タイムズ紙によると、幼少期に難民として米国に移住した20〜30代の男が多いといい、一部は、国際テロ組織アルカイダと関連があるとされる急進的イスラム組織「アルシャバブ」に参加した。
 米国からの戦闘員らは、06年に暫定政府軍を支援するエチオピア軍が侵攻したことで、「外部からの介入」に反発。戦闘経験がある欧州からの移民の手引きでソマリアに渡ったとみられている。26歳の男は、昨年10月にソマリア北東部で自爆テロを実行し死亡した。
 米FOXテレビによると、これまでソマリア系米国人3人がソマリアでの戦闘などで死亡している。軍事専門誌などによると、ソマリアの外国人戦闘員は、欧米への移住者が多いとされる。
 ロイター通信によると、アフリカ連合の平和・安全保障理事会は6月15日、ソマリアで外国人戦闘員が増えているとして「深い懸念」を表明、実態調査を行っていることを明らかにした。
 アルシャバブなどのイスラム武装勢力は5月初旬から暫定政府軍への攻勢を強め、先月20日には国会議長が周辺国に軍隊派遣を要請している。
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2009/7/12朝日 ソマリア AU平和維持部隊も交え戦闘、43人死亡

ソマリア AU平和維持部隊も交え戦闘、43人死亡
朝日 2009/7/12
http://www.asahi.com/international/update/0712/TKY200907120224.html
【ナイロビ=古谷祐伸】ソマリアからの報道によると、首都モガディシオで12日、暫定政府軍とイスラム武装勢力との間で戦闘が起き、双方で少なくとも43人が死亡した。駐留するアフリカ連合(AU)の平和維持部隊も、暫定政府側に立って戦闘に加わったという。
 ロイター通信などによると、ソマリア南部を実質支配する武装勢力「シャバブ」が暫定大統領官邸から約1キロの地点まで侵攻したため、戦闘になった。暫定国会の議員によると、死者はシャバブ側が40人、暫定政府軍側が3人という。
 AP通信によると、AU部隊の戦闘参加は07年3月の駐留開始以来初めて。AU部隊は、無政府状態が続くソマリアで正式政府の樹立を目指す暫定政府を支援するため、大統領官邸の警護などに就いている。自衛にしか武力は使えず、今回は「部隊が直接の危機にさらされたため」(AU部隊報道官)としている。
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2009/7/8 CNN 首都から8週間で20万人余が退避、戦闘激化で ソマリア

首都から8週間で20万人余が退避、戦闘激化で ソマリア
CNN 2009/7/8
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200907080018.html
CNN) 暫定政府軍とイスラム武装勢力「シャバブ」「ヘズブ・イスラム」などの交戦が続くアフリカ東部のソマリア情勢で、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は7日、戦闘が激化した過去8週間で首都モガディシオから避難した住民は焼く20万4000人に達すると報告した。
武装勢力を駆逐するためエチオピア軍が武力介入した2007年以降では、最大規模の住民の脱出となっている。エチオピア軍がその後、撤退している。UNHCRによると、過去1週間での衝突による死亡者は約105人、負傷者は382人。
政府、反政府軍、軍閥が絡む同国の内乱は1991年から悪化しているが、国内で発生した避難民数はこれまで120万人以上と推定される。
米中央情報局(CIA)は先に、イラクやアフガニスタンでこれまで活動してきた国際テロ組織アルカイダ系の戦闘員が、ソマリアの無政府状態につけ込んで浸透を強めていると警告。米政府は暫定政府のてこ入れで武器支援にも踏み切っている。米軍はこれまでアルカイダ系拠点への空爆も実施している。米国はシャバブをテロ組織にも指定している。
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2009年07月10日

2009/7/5日経 ソマリア首都で戦闘、23人が死亡

ソマリア首都で戦闘、23人が死亡
日経 2009/7/5
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090705AT2M0501G05072009.html
【ナイロビ=共同】ロイター通信によると、ソマリアの首都モガディシオで4日、暫定政府軍と反政府勢力との間で激しい戦闘があり、市民多数を含む少なくとも23人が死亡、50人以上が負傷した。
 モガディシオでは国際テロ組織アルカイダとの関連が指摘される急進的イスラム組織アッシャバーブが攻勢を強めており、戦闘による死者は1日以降で計70人以上に上る。
 モガディシオで暫定政府が支配しているのは中心部のわずかな主要地域のみとなり、アッシャバーブによる「首都陥落」も懸念されている。アフリカ連合(AU)の平和維持活動(PKO)部隊約4300人が大統領官邸や空港など要所の警護に当たっている。(02:09)
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2009年07月03日

2009/6/24 MSF ソマリア:治安悪化を受けてソマリア最大の診療所から撤退を余儀なくされる

ソマリア:治安悪化を受けてソマリア最大の診療所から撤退を余儀なくされる
国境なき医師団 2009/6/24
http://www.msf.or.jp/news/2009/06/1873.php
ソマリア・バコール地方の住民に9年にわたり医療ケアを提供してきた国境なき医師団(MSF)は、このほど、残念ながらこの地方で医療活動を継続するには安全が充分に保障されていないという結論に達した。今回の決断はMSFが独自に下したものであり、ソマリア当局による追放があったわけではない。ソマリアの他の地域で行われているMSFの医療活動は今後も継続する。
2009年4月、バコールでMSFの医療スタッフ2人が拉致された事件が示すように、ソマリアは人道援助が非常に困難な場所である。MSFは、コミュニティーの援助によって事件が最終的に解決されたことに感謝している。
しかし、ここ1年の間に起きた拉致事件や他の深刻な事件を受けて、MSFはこれ以上、バコールに住む人びとに質の高い医療ケアを安全に提供することができないと判断した。
ここ数ヵ月、MSFのソマリアにおけるプログラムは、技術サポートスタッフの海外からの短期訪問によるバックアップを受けながら、遠隔体制で運営されている。先の拉致事件をきっかけに、このアプローチの可能性でさえ失われつつある。
「バコールにおける膨大なニーズ、さらに困難な状況の中で私たちが活動し続けてきたことを考えると残念ですが、今度こそは、この地方の危険度が許容できないレベルにまで達したことを認めなければなりません」と、MSFのオペレーション・ディレクター、ジェローム・オベレイトは述べる。
今回は残念ながら撤退という運びとなったが、バコールの住民がMSFの行った様々な医療サービスの不足を緩和する方法を見いだせるよう、また過去9年間にわたるMSFのソマリア人スタッフによる努力を認識してくれることを希望している。
バコールでのMSFの活動は、フドゥールにあるソマリア南部と中央部の最大の患者施設である診療所をはじめ、ラバタン・ジェロ、エル・ガラス、エル・ベルデおよびラブドュレにある4つの郊外の診療所を含む。
9年間にわたるプログラムの間、フドゥール診療所は栄養失調患者のためのたった1つの通院治療センターから、ベッド数278床、継続的な指導を受けているスタッフ157人を抱える完全機能を装備する診療所に拡張した。
2002年以来、フドゥール診療所と他の診療所は27万2700件の外来診察を提供し、1万1075人が診療所に入院。うち3314人はカラアザール(内臓リーシュマニア症)、945人が結核の治療を受けた。さらに、1913人の子どもが重度栄養失調の治療を受けている。
過去14ヵ月間に、MSFはソマリアのスタッフの拉致事件と致命的な襲撃を含む治安の悪化を背景に、4つのプログラムの閉鎖を余儀なくされた。MSFがバナディル地方、ベイ地方、ガルグドゥード地方、ヒーラーン地方、ジュバ川下流地方、シェベリ川中流地方、シェベリ川下流地方、ムドゥグ地方で提供している無償の医療活動を今後も継続できるかは、MSFのスタッフや医療施設に対する前述のような事件が起きない状況を地域コミュニティーや当局が提供できるか否かにかかっている。
ソマリアにおけるMSFの活動について
MSFは、1991年以来ソマリアで活動を行っている。
2008年1月以来、ソマリア南部と中央部におけるMSFのプログラムは、熱心なソマリア人スタッフによって運営されており、ケニアのナイロビに駐在する運営チームが治安状況の許す限り現地を訪れ、その活動を支援している。ソマリア人スタッフのコミットメント、熱心な取り組みとその勇気のおかげで、MSFは2008年を通して、数十万ものソマリア人に医療ケアを提供し続けることができたのである。
MSFチームは2008年、26万7168人の5才未満の子どもを含む72万7428人に対して外来診察を行った。5万5千人余りの女性が産前ケアの診察を受け、2万4千人以上の人びとがMSFの支援する病院や診療所に入院した。手術数は3878件あり、このうち1249人が武力衝突による負傷を受けていた。医療チームは、死に至る顧みられない病気のひとつであるカラアザール(内臓リーシュマニア症)に苦しむ1036人の患者のほか、4千人以上のマラリア患者を治療した。また、1556人の結核治療に着手した。栄養失調に苦しむ3万5千人近くの人びとが食料と医療ケアの提供を受け、8万2174人が予防接種を受けた。
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2009/7/3ビジネスアイ 米、ソマリア武力支援拡大 暫定政府の転覆危機に焦り

米、ソマリア武力支援拡大 暫定政府の転覆危機に焦り
ビジネスアイ 2009/7/3
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200907030010o.nwc
米政府高官は6月25日、ソマリア暫定政府への武器購入資金提供を増やし、隣国ジブチでのソマリア軍の訓練を支援することを検討していると語った。
 米国が派兵したり、ソマリア軍を直接訓練しようとは考えていないというが、イスラム系武装組織が暫定政府を転覆させかねない切迫した情勢のなか、対ソマリア政策の見直しで暫定政府への武器、弾薬提供と、緊急対応の必要性を重視したものといえる。
 ソマリアには、アフガニスタンやパキスタンを中心とする外国人部隊が続々と流入、その支援を受けた国内武装勢力の台頭にオバマ政権は懸念を募らせてきた。米高官は援助拡大の一環として6月初め、首都モガディシオ向けに弾薬を輸送したことを認めており、これを皮切りに現在ソマリア国内で活動中のアフリカ連合治安部隊経由で暫定政府へ武器が供給される。
 2007年新設の米アフリカ軍はイスラム系反政府組織が拠点を拡大しつつある「野放し地域」に集中的に取り組んでおり、米国はこの数カ月、暫定政府への支援を着実に増やしつつある。
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2009年06月26日

2009/6/26 ECO JAPAN 石弘之:「地球危機」発 人類の未来 なぜ、ソマリアで海賊が暴れるのか

石弘之:「地球危機」発 人類の未来 なぜ、ソマリアで海賊が暴れるのか
ECO JAPAN 2009/6/26
http://eco.nikkeibp.co.jp/article/column/20090623/101711/?P=1#

ソマリア近海で海賊が出没し、船舶を乗っ取っては高額の身代金を要求する。この海賊の正体は何か? ソマリアでは無政府状態が続くのをいいことに、好漁場だったこの近海に欧州やアジアの漁船が殺到して漁場資源を枯渇させ、海岸には欧米やアジアの企業が有害廃棄物を不法投棄してきた。この乱獲と汚染で生活できなくなった漁民が海賊になったのだ。

20年間続いた無政府状態
 海賊の被害の急増で有名になったソマリアはアフリカ大陸の東北端にあり、インド洋に突き出した国の形状から「アフリカの角」とも呼ばれる。イタリアとイギリスの植民地だったが、1960年に独立した。だが、6つの氏族に分かれていて、独立直後から今日まで覇権をめぐる抗争が続いている。
 三つ巴の内戦の末に、1991年に中部のソマリア最大勢力のアイディード将軍が、首都のモガディシオを制圧する。しかし、今度は派内で内部抗争が発生して、新たな内戦が全土に拡大してソマリアは無政府状態に突入した。それぞれの勢力は、機関銃、大砲、戦車、装甲車まで保有する数百人から数千人の規模の民兵を抱えている。
 彼らは武装強盗となって略奪を繰り返した。このために飢餓が広がって餓死者や殺害されたものは30万人を超え、対岸のイエメンや隣国のケニアに脱出する難民も急増した。国連、赤十字、NGO(非政府組織)が1992年から食料援助を始めたが、武装勢力に援助物資を略奪され、NGOの活動家が殺されて援助活動どころではなくなった。
 国連安保理は初の「人道目的のPKF活動」を決定、米国が主力となる多国籍軍がソマリアで「希望回復作戦」を展開し一時的に秩序が回復した。たが、1993年4月米国軍が撤退すると同時に、アイディード将軍は再び勢力を盛り返した。
 8月に事態を打開するため、約100人の米軍の精鋭部隊が首都モガディシオの敵陣の真っただ中へ乗り込んだ。当初の作戦では将軍派の幹部らを捕らえるはずだったが、3週間の予定が6週間を過ぎても任務は終わらなかった。それどころか、作戦中に民兵のロケット砲攻撃で、2機のヘリが敵地のど真ん中で撃墜された。2002年に公開された米国映画「ブラックホーク・ダウン」はこの事件のドキュメンタリーである。
 ヘリのパイロットの死体が裸にされて市内を引きずり回され、この映像が世界に流された。米国の世論が激高し、クリントン政権はソマリアからの米軍の撤退という屈辱的な決定を下した。結局、この作戦では18人の米軍兵士と1人のマレーシア兵士が死亡した。
 この苦い経験がその後の米国のトラウマとなり、1994年に100万人以上が惨殺されたルワンダ内戦などに、軍を出動させなかったことにもつながった。アイディード将軍は1996年、対立派との戦闘中に銃弾を受けて死亡した。米紙の報道によると、CIA(米中央情報局)が関与していたという。
 ソマリアは依然として混乱の極にある。隣国エチオピアが後ろ盾になる「暫定連邦政府」と、さらにその隣国エリトリアが支援する「イスラム法廷会議」という2大勢力の戦闘が絶えない。一人あたりのGDP(国内総生産)は600ドルほどで福祉制度や医療体制が大きく立ち後れ、平均寿命は49歳と短い。国民の半数は飢餓状態で、子どもの4人に1人は5歳までに死亡する。

200万ドルの身代金
 海賊が出没する紅海からアデン湾にかけては、5つの海賊集団が出没し、約1000人の武装メンバーが活動している。海を熟知し、船の操縦ができる元漁民がリーダーになり、火器の扱いに慣れている民兵が襲撃を担当、GPS(全地球測位システム)などを使える元船員らが機械を担当しているという。武器はイエメンなどからも調達するが、内戦が続いているだけにソマリアの国内で簡単に手に入る。
 船外機を付けただけの小型のグラスファイバー船をロケットランチャーなど重火器で武装、標的に近づくや縄ばしごを甲板に投げ入れるなどして乗り込む。「自分らの漁場を荒らされた」ことを大義名分にして身代金を要求する。身代金額は50万ドルから200万ドルにまで及ぶこともある。
 海賊たちに政治的要求や宗教的動機は見られず、身代金を取ることが目的である。人質に対しての暴力や虐待などはほとんどない。人質の生命を保証し、食事はもちろん、たばこや酒などの嗜好品も与えられている。船会社からの身代金は米ドル紙幣を指定して、ヘリコプターから包みに入れて指定した地点に投下するか、防水スーツケースに入れて小舟で流す、などの方法がとられる。
 スエズ運河からインド洋を往来する年間約2万隻の商船にとっては、恐怖の航路である。2005年に入って多発するようになり、2007年以後はその被害範囲もソマリア沖の700kmぐらいまでに広がってきた。現在では、世界で年間発生する海賊事件の3分の1がこの海域に集中する。
 国際海事局(IMB)によると、2008年に起きた海賊事件は111件で、前年に比べて3倍近く増えた。42隻が乗っ取られ、815人の乗組員が人質になった。日本が関係する船舶も12隻が発砲を受け、うち5隻が乗っ取られて人質も前年比で5倍の105人になった。日本は、2009年3月に船舶護衛のために海上自衛隊を現地に派遣した。
 国際海事局によれば人質になっている船員は約580名におよび、保険料率の引き上げやソマリア海域を通過する船舶への船員の乗り組み拒否などが起きている。世界的な経済危機のなかで、海運業界にも大きな影響が出ている。

外国漁船の乱獲と有害廃棄物
 3300kmもあるソマリアの海岸線はアフリカで最長だ。この海域は、マグロ、エビ、サメなどの豊かな漁場でもある。かつては漁業を育てるために、日本やデンマーク、英国、スウェーデンなどの欧州各国がソマリアの漁港を整備して漁船を援助したこともある。そのときに供与されたグラスファイバー製漁船も、海賊船に使われている。
 だが、ソマリアが無政府状態であるのをいいことに、沿岸を支配する勢力が勝手に「漁業権」を外国の水産会社に切り売りを始めた。むろん、違法である。スペインなどのEUの大型漁船団がソマリアの200カイリ経済水域内に入り込んでトロール漁で乱獲した。そのマグロは日本にも輸出された。
 さらに、台湾、中国、韓国、タイ、ケニアなどの漁船も、荒らし回っている。これらの外国漁船は年間700〜1000隻にもおよび、漁業高は1〜3億ドルに上ると推定される。ソマリアの漁業専門家は、外国の漁船団の漁り火で「ソマリア近海の夜はニューヨークのマンハッタンの夜景のようになった」と語っている。
 海上警備などができないために違法操業を取り締まれず、漁業資源はみるみる枯渇していった。もともとソマリアでは魚介類の消費は限られ、1980年にはわずか4000tの漁獲しかなかったが、1990年代には6万t前後に増え、輸出に回された。政府崩壊とともに外国漁船が殺到して、1999〜2003年には12万tにも跳ね上がった。その乱獲がたたって、最近は3万t前後にまで減り、漁民の収入の道が閉ざされた。
 国際環境保護団体グリーンピースは、具体的にスペインの漁船団の名を挙げて外国船による魚の略奪と汚染を「海賊行為」と非難する。EUに対して断固たる経済的・法的措置をとるよう求めたが、ほとんど無視されてきたという。ソマリアの漁師は2006年に、「外国の漁業船団が、ソマリア国家の崩壊を漁業資源の略奪に利用している」と、国連に苦情を申し立てた。だが、再三の要求にもかかわらず、国連は対応しなかった。
 ソマリアの海岸地帯では、もう1つの深刻な問題が起きている。スイスやイタリアなどの欧州企業や米国やアジアの廃棄物処理業者が、1990年代初期にソマリアの政治家や軍指導者と廃棄物の違法な投棄協定を結んだ。そして、ソマリアの海岸へ鉛、水銀などの重金属や有毒化学物質を含む廃棄物や感染の恐れのある医療廃棄物などを大量に投棄してきた。そのなかには、処理が困難な放射性物質も混じっていた。
 違法投棄が明るみにでたのは、2005年のクリスマスに発生したインド洋の大津波だった。震源地から4000km以上離れたアフリカ東海岸にまで押し寄せ、ソマリアでの沿岸部では8000世帯が被災した。巨大な波によって海岸に積み上げられた有害な廃棄物が流れ出し、それがまた岸に打ち上げられて広い範囲が汚染された。
 国連環境計画(UNEP)の調査では、少なくても300人が放射線障害にかかったという。これ以外に、数万人のソマリア人が有毒な化学物質に接触して発病した。UNEPによると、有害廃棄物の処理費用は、欧米で合法的に処理するに比べて海岸への投棄は数百分の1ですむという。乱獲と汚染によって漁師は漁業が続けられなくなった。

ツケとしての海軍派遣
 海賊の正体は、元漁民が圧倒的に多いといわれる。これに、民兵や失業した沿岸警備隊員らが加わっている。なぜ、彼らが海賊に走ったのかはいろいろと説がある。ある海賊は外国メディアに登場して「漁業で食べていけなくなった漁民が、自分たちの手で外国漁船を追い払うために武装した」と答えている。彼らは、自分たちのことを「ボランティア沿岸警備隊」と呼ぶ。
 しかし、海賊はきわめて高度に組織化されており、ある有力氏族が作り上げた密輸組織が母胎になったとする説もある。アフガニスタンからパキスタン、ソマリアを経由してアラブ諸国やヨーロッパ方面に麻薬を密輸していたが、もっと割のいい海賊業に転じたというのだ。
 もともとは自衛ために武装した組織だったが、2007年以降、海賊行為の「収益性」の高さに目を付けて漁民らが進んで海賊行為に精を出すようになり、これに民兵や密輸組織が目を付けて参入してきたという説も有力だ。
 インド洋に面したエイルなどの港町では拿捕(だほ)された船が停泊し、地元住民は海賊関連ビジネスの恩恵にあずかっている。海賊と船会社などの間に入って人質解放や身代金交渉を行う警備会社、海賊被害に対して交渉費用や身代金などを扱う保険会社もオフィスを構えた。さらに、人質への食事などの面倒をみる各種のサービス業もあるともいわれる。海賊らは身代金で豪邸を建て、その暮らしぶりは現地の憧れになっている。
 海賊行為を弁護するわけではないが、各国は海軍を派遣するのではなく、欧米の大企業に有害廃棄物の投棄をやめさせ、汚染や乱獲の被害を受けた漁民を補償して自活できる道をもっと早く考えるべきたったのではないか。身代金や海軍の派遣など莫大な出費を強いられることになった。
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2009/6/26時事 ソマリアに武器援助=イスラム過激派の猛攻受け−米

ソマリアに武器援助=イスラム過激派の猛攻受け−米
時事 2009/6/26
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2009062600157#
【ワシントン25日時事】米国務省のケリー報道官は25日の記者会見で、ソマリアの暫定政府に対するイスラム系過激組織の攻撃が激化していることを受け、米国が緊急の武器供与を行っていることを明らかにした。援助は暫定政府の要請に基づくものだという。
 国際テロ組織アルカイダとのつながりも指摘されるイスラム系過激組織アル・シャバブによる暫定政府打倒と実権掌握を阻止するため、米国が介入に乗り出した形だ。(2009/06/26-08:55)
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2009/6/23 CNN ケニアが部隊派遣を拒絶、内乱続くソマリア政府が要請

ケニアが部隊派遣を拒絶、内乱続くソマリア政府が要請
CNN 2009/6/23
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200906230025.html
(CNN) 暫定政府軍とイスラム反政府武装勢力の戦闘が激化するアフリカ東部のソマリア情勢で、隣国のケニア政府報道官は22日、ソマリア政府が要請した軍事支援に応じない考えを示した。軍事協力は、アフリカ連合(AU)の組織として検討すべきとし、ケニアは非軍事以外の支援を考慮すると述べた。
反政府武装勢力の進撃に手を焼くソマリア暫定政府は22日、ケニアのほか、エチオピア、イエメンやジブチの近隣諸国に部隊派遣を求めていた。
武装勢力はイスラム系の「シャバブ」「ヘズブ・イスラム」などで、今年5月初旬から暫定政府打倒の攻撃を加速し、首都でも交戦は起きている。最近では暫定政府の治安相らが武装勢力の攻撃で殺害されている。米政府は国際テロ組織アルカイダがシャバブなどに浸透していると警戒している。
米情報機関当局者は先に、アルカイダの戦闘員らがアフガニスタン、パキスタン国境周辺の拠点を離れ、中東イエメンやアフリカ東部のソマリアへ移動、訓練基地などを設ける動きを示していることを明らかにしている。米軍がパキスタン政府直轄部族地域などでアルカイダ構成員らを標的にしている無人武装偵察機によるミサイル攻撃が成果を得ていることの証拠ともしていた。
ソマリアは1990年代初期から、軍閥などが覇権を狙って抗争を繰り返し、中央政府の統治から機能しない無政府状態に陥っている。エチオピア軍、アフリカ連合軍が介入しているが、事態は改善していない。
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2009/6/23 47NEWS 窃盗犯に手足切断の判決 ソマリアのイスラム組織

窃盗犯に手足切断の判決 ソマリアのイスラム組織
47NEWS 2009/6/23
http://www.47news.jp/CN/200906/CN2009062201001020.html
【カイロ22日共同】ロイター通信によると、ソマリアの首都モガディシオで22日、急進的イスラム組織アッシャバーブが支配する地区のイスラム裁判所が、窃盗の罪に問われた若者4人に、それぞれの手足を片方ずつ切断するよう命じる判決を言い渡した。同裁判所判事が明らかにした。
 国際テロ組織アルカイダとの関係が指摘されるアッシャバーブは、厳格なシャリア(イスラム法)の適用を求めており、住民に支配力を誇示する狙いもあるとみられる。
 4人はいずれも携帯電話などを盗んだとされ、公開の法廷で判決が言い渡された。
 アッシャバーブは暫定政府軍に対して攻勢を強めており、暫定政府は20日、非常事態を宣言。暫定国会も周辺国や国際社会に軍事介入を求めた。
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2009年06月23日

2009/6/22 AFP ソマリア暫定政府が非常事態宣言


【6月22日 AFP】反政府勢力により、首都モガディシオ(Mogadishu palace)の大統領官邸を包囲されているソマリア暫定政府のシェイク・シャリフ・アハメド(Sheikh Sharif Ahmed)暫定大統領が22日、非常事態を宣言した。
 記者会見したアハメド大統領は、「全土で戦闘が激化していることから、暫定政府は本日、非常事態を宣言することを決定した」と発表した。大統領側近は、非常事態の発動にはさらに議会の承認が必要だと述べた。議会が召集される日時や場所については明らかになっていない。
 2年にわたり介入していたエチオピア軍が6か月前に撤退したばかりだが、91年以来混乱状態が続く国内で非常事態宣言が効力を発揮することはほとんどないとみられる。
 ソマリア議会のアデニ・モハメド・ヌル(Aden Mohamed Nur)議長は前日、「暫定政府は反政府勢力によって弱体化させられている。ケニア、ジブチ、エチオピア、イエメンなど近隣国に24時間以内に軍を派遣してくれるよう要請したい」と異例の声明を発表。新たな外国軍による支援が一気に現実化しそうだ。
 ソマリアでは現在、イスラム強硬派の反政府勢力らと暫定政府軍の戦闘が約6週間にわたり続いており、5月以降の死者は少なくとも300人に上り、13万人が避難している。
 18日には、イスラム強硬派の反政府勢力の掃討を率いていた暫定政府のオマル・ハシ・アデン(Omar Hashi Aden)国家安全保障相が、自爆攻撃を受けて死亡した。
 22日、アフリカ連合(African Union、AU)はソマリアの事態に懸念を示した。AUの執行機関、AU委員会のジャン・ピン(Jean Ping)委員長は、ソマリア暫定政府には「AU加盟国やさらに大きな国際社会の支援を求める権利がある」と支援に前向きな姿勢を示した。
 21日はイスラム諸国会議機構(Organisation of the Islamic Conference、OIC)のエクメレディン・イフサンオウル(Ekmeleddin Ihsanoglu)事務局長は「国際社会の早急な介入が不可避となっている。暫定政府の支援、秩序の回復、無実の市民たちの被害の緩和が必要だ」と述べ、緊急国際行動を呼び掛けた。(c)AFP/Mustafa Haji Abdinur
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2009年06月22日

2009/6/22毎日 ソマリア:内戦激化 暫定政府、周辺国に軍派遣要請

ソマリア:内戦激化 暫定政府、周辺国に軍派遣要請
毎日 2009/6/22
http://mainichi.jp/select/world/news/20090622ddm007030128000c.html#
【カイロ和田浩明】ソマリアで暫定政府軍と急進的イスラム組織「アルシャバブ」など反政府勢力の戦闘が激化し、ロイター通信によると暫定政府は20日に非常事態を宣言、国会議長はエチオピアなど周辺国に支援の軍隊急派を要請する異例の声明を出した。AFP通信によると、首都モガディシオでは大統領宮殿の3キロまで反政府勢力が接近、戦闘を避けて数千人の住民が脱出した。
 ソマリアでは5月初旬から、南部を拠点とするアルシャバブなどが暫定政府軍への攻勢を強めており、民間人を含む約300人が死亡し、12万5000人が避難民となった。
 ヌール国会議長は20日の声明で、周辺国に24時間以内の軍隊派遣を要請。パキスタンなど外国人勢力がアルシャバブに加わっており、周辺国の軍事支援がなければ「地域全体の問題になる」と警告した。
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2009/6/21 TBS 「破たん国家」、ソマリア難民の悲劇

「破たん国家」、ソマリア難民の悲劇
TBS 2009/6/21
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4163861.html
19日、国会で海賊対処法案が成立しました。この海賊を生み出すアフリカ・ソマリアの実態は、取材が非常に危険であるため、ほとんど明らかになっていません。ソマリア国内の現状は、そして、周辺国に押し寄せる難民たちの悲惨な生活ぶりとは。
 ソマリアで内戦が始まったのは18年前。以来、無政府状態が続き、「破たん国家」と呼ばれてきました。
 この危険な国にNGOスタッフとして派遣された日本人医師に話を聞くことが出来ました。
 「宿舎から病棟までが30メートルもないのですが、その途中ただ歩くだけでも危ないので、出た瞬間に銃を持ったボディーガードが横につきます」(国境なき医師団 黒崎伸子医師)
 戦闘が激化した去年4月、黒崎さんは撤退を余儀なくされました。国際NGOの支援も困難となり、ソマリアの人々はいま、国外の難民キャンプに大挙して避難しています。
 隣国ケニアのソマリア人難民キャンプの映像です。現在、収容可能人数の3倍にあたる30万人が流入し、国連から「アフリカ最悪のキャンプ」と指摘されています。
 「子どもたちが死に、飲み水もないため、ソマリアに戻ろうとする人たちもいます。『のどが渇いてキャンプで死ぬのなら、ソマリアで撃たれて死んだ方がましだ』と・・・」(ダダーブキャンプの難民)
 水やテントは大幅に不足し、衛生状態も悪化。それでも難民は毎日200人ずつ増え続け、キャンプは破たん状態です。
 しかし、資源の乏しいソマリアに国際社会の関心は薄く、援助も十分ではありません。
 「いかにして自立できるような国をつくることが大事かなと思っています。その子たちが今後どうなるのか、兵士になるのはまずい、海賊になるのはまずいので、やっぱり将来がある国にしていくような援助」(国境なき医師団 黒崎伸子医師)
 本格的な海賊の取り締まりには乗り出した国際社会。しかし、問題を本当に解決するには、「無政府状態」という海賊や難民を生み出す状況の改善が必要です。(21日15:41)
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2009/6/21毎日 ソマリア:暫定政府が非常事態宣言 反政府勢力と戦闘激化

ソマリア:暫定政府が非常事態宣言 反政府勢力と戦闘激化
毎日 2009/6/21
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20090622k0000m030076000c.html#
【カイロ和田浩明】ソマリアで暫定政府軍と急進的イスラム組織「アルシャバブ」など反政府勢力の戦闘が激化し、ロイター通信によると暫定政府は20日に非常事態を宣言、国会議長はエチオピアなど周辺国に支援の軍隊急派を要請する異例の声明を出した。AFP通信によると、首都モガディシオでは大統領宮殿の3キロまで反政府勢力が接近、戦闘を避けて数千人の住民が脱出した。

 ソマリアでは5月初旬から、南部を拠点とするアルシャバブなどが暫定政府軍への攻勢を強めており、民間人を含む約300人が死亡し、12万5000人が避難民となった。

 18日には中部ベレドウェインでアデン治安相が自爆テロで殺害され、19日にもモガディシオ北部で国会議員が銃撃され死亡するなど、政府幹部にも犠牲が相次いでいる。
 ヌール国会議長は20日の声明で、周辺国に24時間以内の軍隊派遣を要請。パキスタンなど外国人勢力がアルシャバブに加わっており、周辺国の軍事支援がなければ「地域全体の問題になる」と警告した。
 ソマリアには06年から今年1月まで暫定政府支援のためエチオピア軍が駐留していたが、エチオピア政府は「国際的承認が必要」(政府報道官)と慎重姿勢を見せている。しかし、エチオピア国境に近いベレドウェイン近郊の住民らはAFP通信などに「エチオピア軍部隊が近くまで来ている」と語っている。
 ロイター通信によると、ケニア政府は事態を座視できないとの姿勢だが、実際に部隊を派遣するかどうかは不透明だ。
 ソマリア国内にはアフリカ連合(AU)の平和維持部隊約4300人が駐留しているが、政府機関や要人の警護などが主任務。
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2009年06月20日

2009/6/19産経 移民船が転覆、18人死亡 イエメン沖

移民船が転覆、18人死亡 イエメン沖
産経 2009/6/19
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090619/mds0906190920002-n1.htm#
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は18日、イエメン沖アデン湾で、ソマリアからの不法移民を乗せたとみられる小型船が転覆、18人が死亡、29人が行方不明になったと発表した。フランス公共ラジオが伝えた。
 事故は15日に発生。小型船には約90人が乗っており、強風と高波で転覆したとみられる。
 ソマリア情勢の悪化により近年、船でイエメンに脱出する人が相次いでおり、UNHCRによると、今年に入って約2万人がアデン湾を渡り、イエメンに逃れたという。(共同)
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2009年06月19日

2009/6/17 MSF ソマリア:ガルグドゥード地方における戦闘の負傷者、MSF病院に運ばれる

ソマリア:ガルグドゥード地方における戦闘の負傷者、MSF病院に運ばれる
国境なき医師団 2009/6/17
http://www.msf.or.jp/news/2009/06/1862.php
国境なき医師団(MSF)は6月5日、ソマリア中央部のガルグドゥード地方ウェブホの町で起こった戦闘による負傷者数十人の治療にあたった。
患者は5日に、グリ・エル市内でMSFが運営するベッド数80床のイスタルリン病院に到着した。この病院は武力衝突が起こった地点から北東に約60km離れた場所にある。
医療スタッフによるトリアージ*の結果、緊急手術を必要としていた患者は7人であった。別の6人は外来診療部門で治療を受けた後すぐに退院した。残りの患者は骨折やその他の命に差し障りのない外傷について、更に治療を受けるために入院した。
* 重症度、緊急度などによって治療の優先順位を決め、患者のふるいわけをすること
イスタルリン病院は髄膜炎流行のため、既に満員に近かった。この大規模な搬送に対応するため、追加のスタッフに声がかけられ、補助目的に使われていた部屋や廊下を利用して追加のベッドを置くスペースが空けられた。またこの日は、自宅療養の可能な患者がすべて退院したことを確認するために、病棟の見回りが行われた。
髄膜炎集団予防接種の遅れ
5月初旬以来、MSFが治療した髄膜炎患者は104人以上にのぼる。イスタルリン病院の外来診療部門のスタッフは、グリ・エル市地域において髄膜炎集団予防接種を準備していた。
グリ・エル市から最大で54km離れたところにある村々への訪問など、準備が進んでいる。訪問は更に患者がいないか確認するためと、村の人びとに数週間以内に集団予防接種が行われることを知らせることを目的としている。
しかし、医療の資格をもつスタッフが限られているため、髄膜炎に対応する活動を担当していた看護師や看護師助手らは、イスタルリン病院で負傷者の治療にあたることとなった。そのため訪問活動は一時的に中止している。
MSFは近日中に髄膜炎に対応する活動を再開する予定である。

国境なき医師団(MSF)のソマリアにおける活動
MSFは現在ソマリア南部と中央部の9つの地域において無償の医療を提供している。ガルグドゥード地方のイスタルリン病院では、2006年から活動を行っている。
MSFはまた、この地域で2つの診療所を運営している。1つはガルグドゥード地方の首都であるドゥーサマレブ市であり、もう一つは2008年1月に開院したヒンデルである。
2008年、イスタルリン病院とこれらの診療所では合計6万3425件の診察を行い、全ての患者に無償で薬を提供した。同年中、イスタルリン病院には約4千人が入院した。
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2009/6/16 AFP 支援活動拠点で大規模な略奪、活動に支障 ソマリア


ソマリア南部・中部への人道支援活動の拠点である首都モガディシオ(Mogadishu)から北に90キロのジョワル(Jowhar)で、支援用の物資・資産・機器が大規模に略奪・破壊され、支援活動に大きな支障が出ている。国連(UN)によると、今年9月までの継続的な人道支援を必要としている国民は全人口の43%、320万人以上にのぼると推定されているが、イスラム武装勢力が中部、南部の主要都市に勢力を拡大するにつれ、支援活動は急速の困難になっている。写真は、モガディシオ近郊の避難民キャンプで、仮設学校で授業を受ける少女(2009年6月15日撮影)。(c)AFP/MOHAMED DAHIR
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2009年06月06日

2009/6/6産経 ソマリアで戦闘、56人死亡 避難民10万人近くに

ソマリアで戦闘、56人死亡 避難民10万人近くに
産経 2009/6/6
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090606/mds0906060815000-n1.htm
ロイター通信によると、ソマリア中部で5日、敵対するイスラム勢力の間で激しい戦闘があり、双方のメンバーら少なくとも56人が死亡、数十人が負傷した。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、過去1カ月で推定9万6千人が首都モガディシオから避難、人道危機が拡大の一途をたどっている。
 目撃者らによると、国際テロ組織アルカイダとの関係が指摘されるアッシャバーブなど反暫定政府勢力派の急進的イスラム勢力と、暫定政府を支援する穏健派イスラム勢力が迫撃砲などで交戦した。
 ソマリアでは5月上旬、イスラム教急進派の有力聖職者アウェイス師がイスラム武装勢力に暫定政府との戦闘続行を呼び掛けたころから情勢が一層悪化。近海での海賊の活発化やアルカイダの影響力拡大も懸念されている。(共同)
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